スーパーで洋梨が色々売っていた.日本にいた時は洋梨の品種なんて気にした事なかったが,ここまで並べられるとどんだけ味が違うんだか気になる所.
というコトで,売ってた4種類を1個ずつ買ってみる.
とりあえずスーパーの売り文句から確認.
手前の緑はD'anjou Pear
バターのように柔らかく,嬉しくなる程甘くてジューシー.フランス語でAnjouのバター(Anjouはフランスに昔あった酪農が有名だった州の名前)を意味するBeurré d'Anjouとも呼ばれる名が示す通り,乳白色の果肉とバターのような柔らかさ.うっとりとさせる香りは美味しさの証.食べる時はナプキンを忘れずに!
左の茶色はBosc Pear
しっかりした果肉の中にも,甘くジューシーな熟したひと噛み.優雅で気品溢れるBosc Pearは決して慢心しない.細長い首と独特な金茶色は,他の洋梨達と一線を画す.他の洋梨と異なり,しっかりした果肉の中にも甘くジューシーな熟した味わい.今までフルーツの歯ごたえを楽しんで来た人達に,ぜひ試してもらいたい.
奥の緑はBartlett Pear
甘い味わいと,柔らかな舌触り.洋梨好きであれば,Bartlett Pearが世界一である.伝統的な桃型に,甘さと柔らかな舌触りの典型的な洋梨である.桃のように貯蔵がきかずに傷みやすいが,この人気は真のサクセス・ストーリーである.誰もがBarlettを好きなんだから.間違っても,あなたの心を光り輝く太陽と美しい洋梨の木で埋め尽くしてしまう香りを,我慢してはいけない.
最後の右の赤は,その名もPear
甘さの最高潮.アルゼンチンの甘ーい洋梨の季節がやってきた!まるでキャンディーのよう!今まさに,最高の洋梨だ.味わいと舌触り,そしておいしさをぜひ確認してほしい.スライスしてサラダにいれても,チーズと一緒に食べても完璧だ.
なんかすげー.まるで詩人のようだ.誰が作ってるんだか知らないが,とても一スーパーの売り文句とは思えない….
売り文句はさておき,早速実食である.しかも個別に食べたら比較する前に味を忘れちゃいそうなので,一気に食べ比べ(笑)
まずは手前の緑,D'anjou Pearからいってみる.ふむふむ,わりと普通というか,特に特徴もなく.まー,ウマいっちゃー,ウマいが,SWEET & JUICYかと言われるとそうでもないな….
次は赤いPear.こいつはややリンゴに似てる.少し酸味があるけど全然SWEETじゃないじゃん.と思ってたら,後味がかなり甘い.それこそ蜜入りリンゴみたいな味.酸味と甘みが程よくあってなかなかいいかも.ただ少々甘みが後付けのような違和感を感じるかな.
そして茶色い細長のBosc Pear.おほっ,こいつは柔らかい.そしてJUICY♪これは結構うまいぞ.何より鼻から抜ける香りが良い.美味しい洋梨という味で優等生な感じ.これはヒット.
最後はもう一つの緑,Bartlett Pear.一口食べてみると,これはキターー!!これはウマい!洋梨と桃の間のような味で,滑らかな舌触りと上品な甘さがかなりいい感じである.
こんな感じで一通り食べてみると,それなりに味も違い面白かった.順位をつけるならば,
- Bartlett Pear
- Bosc Pear
- D'anjou Pear
- Pear
かな.Bartlett Pearがダントツ美味しかったが,Bosc Pearの香りは捨てがたい良さがある.D'anjou PearとPearはどっちが上か悩ましいレベルだけど,洋梨らしさという点ではD'anjou Pearの方が良かったかな.
まー旬や個体差もあるだろうけど,今回はこんな結果となりました.
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