ついに生卵を見付けた〜!!
いや,生卵を見付けたと言うと少し語弊があるか….アメリカでも生卵は普通に売っているしね.正確に言うと「生で食べれる卵」を見付けたのだ.
アメリカの卵は基本的に生で食べられない.それはサルモネラ菌の可能性があり食中毒の危険性が高いから.その為「ちゃんと加熱して食べなさい」というSafe Instructionが必ず卵のパッケージには書いてある.
逆に日本の卵はどうして生で食べられるのか調べてみると,養鶏場の衛生管理がキッチリしている事はもちろんだが,ワクチンを打って予防する事もあるらしい(日本養鶏教会「鶏卵生産におけるSE汚染防止対策:ワクチンのすすめ」).でもコストがかかるのでそもそも卵の生食が一般的でないアメリカではそこまでしないようだ.餌に抗生物質が入っているからと言う話も聞くが,少なくとも農林水産省のガイダンスだと産卵期に抗生物質を与える事は禁止されているもよう(農林水産省「抗生物質の使用と薬剤耐性菌の発生について」).
話をアメリカに戻すと,一般の卵は生食用ではないんだけ生のまま食べてる日本人はわりといる.サルモネラ菌の可能性と言ってもO157などに比べると相当多くの菌を接種しなければ食中毒にはならないし,新鮮な卵を割ってからすぐ食べれば菌もそんなに増殖しないはずだ.と,信じてる(笑).まー大抵の人は「体力のある大人なら最悪お腹を下すだけだろう」とリスク覚悟で食べてるわけで,俺も卵かけご飯で生のまま食べた事あるけど大丈夫だった.ちなみに菌の増殖と観点からするとカルボナーラやエッグスベネディクトのように半生に温めて調理しているヤツが死ぬ程ヤバい.でも両方とも作った事あるけど,その時も大丈夫だった.
そしていよいよ本題だが,そんなアメリカでも安心して生で食べられる卵はちゃんとある.Pasteurized Eggsと呼ばれる卵で,出荷前に低温殺菌する事でサルモネラ菌を滅菌しているのだ.しかしPasteurized Eggsを扱ってるスーパーはあまりなく,以前オーガニック食品を多く扱ってる高級スーパーを中心に探してみたけど見付ける事ができなかった.そんなわけで安心の生卵は諦めていたわけだが,この前たまたまDavidson's Safest Choice EggsというPasteurized Eggsのホームページを見付け,取扱店検索があったので試してみた.すると驚いた事に,普段うちが一番使っている最寄りのスーパーShopRiteで売っていると言うではないか!!
ShopRiteは週に1回は行ってるし,むしろいつもそこで卵を買っている.なのにShopRiteでPasteurized Eggsが売ってて今まで気付かないなんてないでしょー?と半信半疑のままShopRiteへ.
あった…(笑)
めっちゃ普通に売ってるじゃん!!しかも卵コーナーのど真ん中に.それどころかこの日に限っては12個パックで$2.50って普段買ってる卵の$3.49よりむしろ安い!通常価格にしても$3.49と普通の卵と全く同じ価格じゃないか.早速買って帰るが,なんか,もう,この卵を買わない理由が見当たらないんですけど.
家に帰って中を開けると,1個1個に「Pasteurized」の頭文字と思われる「P」の刻印が(笑).う〜ん,プレミア感満載♪しいて言うと茶色い卵の方が好きなので白いのが残念….と思ってたが,気になって調べてみたら卵の色の違いは「白い羽の鶏は白い卵を産んで,茶色い羽の鶏は茶色い卵を産むだけ」で味には直接違いがないと(とがし園芸養鶏「卵の殻色はいろいろ」).茶色の方が質のいい卵と勘違いしていたので軽くショック.もう,今後はこの卵一本で全く問題ありません(笑)
さー,いよいよ実食タイムです♪生卵と言えば,やはり卵かけご飯でしょ!!卵に醤油をかけてかき混ぜるぅ〜♪
それを炊きたての白ご飯にかけると,見事な金色ご飯のできあがり!!
一口食べると,うっまぁ〜♪正直殺菌してあるだけでスペシャルな味がするわけじゃないけど,「大丈夫だよね?」と少々ビビりながら普通の卵で食べてた時に比べると味わう心の余裕が違う.以前はどうしても食べたい時に気合いを入れて食べてたけど,これなら週一ぐらいの頻度で気楽に食べられる感じ.「すき焼きでもしちゃおっかな〜」と無駄に気も大きくなる(笑)
しかし日本でも生で卵を食べる時は新しい物を使うように気を使っていた.浮かれ過ぎてPepto-Bismolの世話にならなきゃいけない事態が発生しないように気を付けよう….
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