プラハは居酒屋も音楽三昧

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8時前に目が覚める.明日は午前中の便で帰国だから,今日が実質のラストデー.天気もなかなか良さそうだ.朝食は今日も軽めで(笑)

今日は一日,お土産でも物色しながら軽く市内観光をしよう♪まずは歴代の王が戴冠パレードを行った「王の道」を辿ってプラハ城へと向かう.焼け焦げたんじゃないか?と思うぐらい黒い火薬塔からスタートし,土産物屋がまだ開いていないツェレトゥナー通りを闊歩する.王の道を辿るなんて観光の王道かと思ったけど,あんまり回りに同じようなコトしてる人がいないな~.

王の道は,昨日もチラッと寄った旧市街広場を通る.またもや人の姿はまばら.広場に立つヤン・フスの像もちょっと寂しそう.でも昨夜の広場は結構すごい人だったから単に朝早いせいかな?まだ10時前だしね.ついでに,申し込んだところじゃないけど同じ様に毎晩コンサートが開催されている聖ミクラーシュ教会の中を拝見.こんなところでコンサートやるなんて,なかなか雰囲気良さそうだなぁ♪

同じ旧市街広場に面して建つ旧市庁舎は,第二次世界大戦で破壊されたままになっている崩れた壁がかなりいい感じ.1日でひと目盛り動くと言う天文時計も面白い.どうせならぐるっと回転するのを見てみたい(笑).しかし旧市街広場は歴史的な感じで街並みはいいが,よく見るとカフェとか現代的な店が多いなぁ.

次に王の道はカレル通りへと入る.紋章尽くしや怪しげなオブジェ付きなど珍しい建物が多くて面白い通りなんだけど,結構道が細い.本当にこんな道をパレードしたんだろうか??両脇を観客で埋め尽くされたら通れなさそう….

カレル橋へと出たが,まずは渡る前に旧市街側の橋塔に上ってみる.上からカレル橋を眺めてみても,ここも思ったほどの人込みではない.想像してたのとちょっと違うなぁ.まー,込んでないほうがいいけど.

塔から降りてカレル橋を渡り始めると,上から見たときよりは人が増えてきたみたい.欄干の聖人像を端から眺めていくが,まーキリスト教に詳しくないし誰が誰だかサッパリ(笑).しかしカレル橋は600年も建ってるっちゅ―話だが,ぶっちゃけ像以外はわりと普通だったりする.

カレル橋を渡り終え,マラー・ストラナへと入ると王の道もそろそろ終盤.マラー・ストラナは道の両脇を似たような建物がピッチリくっついて建っているから,旧市街よりも整然としている感じ.プラハ城に近づくにつれ,道も上り坂になってきた.あれ?ガイドブックの登城道とだいぶ見た目が違うが,道間違えたかな??

そしてようやくプラハ城へ到着!!と思ったら,正門前のフラッチャニ広場がえらい人込み.なんじゃこりゃ??これじゃ城に入れないぞ?と思っていたら遠くから衛兵の行進が….なるほど,みんな衛兵の交代式待ちだったのか….しかしこれにて無事,王の道が終了だ♪

衛兵の交代式が終わるのを待ってプラハ城の中に入る.しかしこの人込みでは正門を通り抜けるのも一苦労だ.まずは第1の中庭,第2の中庭を抜けて聖ヴィート大聖堂を目指す.

聖ヴィート大聖堂はちょーデカっ!!.中も広い.しかし一押しはムハ(ミュシャ)のステンドグラス.ここまでくると,ステンドグラスと言うより絵画みたいだなー.特に真ん中の女の子の表情がいい.

お次はプラハ城の旧王宮.ヴラディスラフホールはだだっ広いが,あまり味気が無い.クラクフのヴァヴェル城でも見た巨大な陶器のストーブが本当に暖かかったのはちょっとうれしかったが,全体的に小粒感が漂う.ただプラハ城は丘の上に建っているので,市街を見下ろす感じの眺めはいい.

さらに奥に進むと,見えてきたのは赤い壁というちょっと珍しい聖イジー教会.しかし個性的な見かけとは逆に,中は無駄な装飾が無い素朴な感じでなかなか良い.

引き続き錬金術師が住んでいたという黄金小路に向かうが,なんとテクニカルプロブレムで通れません.しょぼーん.変わりにロジュンベルク宮殿に入れるとのコトだったが,宮殿はちょっと見飽きた感じもあったのでパス.これにてプラハ城を後にするコトに.入ったのと逆側の出口からプラハ城を出ると,目の前にガイドブックに王の道の登城口として載っていたのと同じ風景が….やっぱり道間違えてたのか?と思ったが,どうやら登城道には新旧2つがあってこっちの裏口みたいなのが古いほうみたい.

お昼ご飯の店を探しながら,ヴルタヴァ川沿いをプラプラと南下する.そんなに綺麗な川ではないが,のんびりしていて散歩コースにはいい感じ.

お昼はチェコのベストダークビールにも選ばれたコトがあるという,Velkopopovický Kozelを再び♪ダークうまい!!一緒に頼んだソーセージはレバーというか血の塊みたいなソーセージでニチャニチャしていたが,酒のつまみにはピッタリ♪プラハハムも旨いぞー.

お腹一杯になったので,次はマラー・ストラナにあるペトシーン公園の展望台を目指す.ペトシーンの丘の頂上まではケーブルカーで一気に!ってケーブルカー動いてないじゃん….うぇー,歩いて登るしかないの??地図では伝わらないけど,結構な高低差の急な丘になってるんだけど….と文句を言ってもケーブルカーは動かないので歩いて登るしかない.曲がりくねった道を歩くコト30分,ようやく展望台についたときは息も切れ切れ.しかも展望台の頂上までは階段か….

階段を上りきって塔の頂上に着いた頃には,足がパンパン&暑い暑い.展望台の見晴らしはいいんだが,結構揺れて怖いぐらい.しかし通ってきた道を見ると,よく登ってきたもんだ….

旧市街の方に戻ろうとチェコ軍団橋を目指してウロウロしていたら,なんか道を間違えて気が付けばイラーセク橋に出てしまった….イラーセク橋の周りはわりと都会的な感じで,観光色が薄い.奇抜な形のビルも多くて,旧市街と違ってデザイン都市みたい.そのままイラーセク橋を渡ってヴルタヴァ川沿いにチェコ軍団橋まで北上し,チェコ人のプライドの塊,国民劇場をチラ見.

途中スーパーに寄って買い物をしてみたが,レジが日本でもまだ数少ないセルフ清算.これは!と取り敢えずチャレンジしてみたが難なく成功♪むしろ言葉の壁もなく楽かもしれない.気が付けば空が夕焼けですごい色だ!!

さ~,いよいよ今宵のコンサート会場,スペインシナゴーグへと向かう.到着するとシナゴーグの前は既に人だかり.10分ほど待ったところで開場となり中になだれ込むが入ってビックリ.シナゴーグの中は壁や天井が金ピカで,かなり綺麗.こんなところでコンサートを聞けるのか~とちょっとテンションも上がる.時間になると6人の奏者が登場して演奏が始まる.曲によってはソプラノ歌手も加わり,さらに場が盛り上がる.ぶっちゃけ俺はクラシック音楽はサッパリ分からないので,今回のコンサートはオケやってたワッキーにセレクションしてもらった.おかげで半分ぐらいは知ってる曲で,かなり楽しめた.なによりシナゴーグでコンサートという雰囲気がとてもいい♪

1時間程でコンサートは終了し,満足して晩ご飯へと向かう.とりあえずビールで乾杯♪ここは店内で地元のおじいちゃんみたいな人がアコーディオンで演奏している.今日は音楽尽くしだ♪ローストビーフは少しビーフジャーキーっぽい味だがうまい.サーモンも塩っ気がちょうどいい.しかし店員のおっちゃんが面白い.すごいビールを勧めてくるのに,なぜか黒ビールは飲ませてくれない.スタンダードなピルスナー・ウルクェルが一番だ!と.他の飲み物を頼むのも一苦労(笑).しかしそんな攻撃をかわしつつ,今夜はベヘロフカという薬草酒にもチャレンジ!うわー,アニスっぽい味….これはお土産には買って帰らなくて良さそうだ.途中,アコーディオン弾きのおじいちゃんの友達が帰ってしまい,残されたおじいちゃんは少し寂しそうだった….

食後の酔い覚ましにカレル橋まで散歩して,夜景を見てホテルへと戻る.もう明日は日本へと出発か~.

今日は一日,プラハをよく歩いた!