郷に入っては郷に従え,というコトで今まで祝った事も無かった感謝祭を味わってみた.
アメリカの場合,感謝祭は外に行かず家の中でターキーを焼いて家族で過ごすもんらしい.なもんでスーパーに行ってもかつて無いほど駐車場が空いているし,買い物してると2時過ぎに「今日はそろそろ閉店です」と言われる始末.せかされながら七面鳥を買って,今回は感謝祭のメインイベント,ターキーの丸焼きにチャレンジしてみる.
まずはターキーを準備.この時期じゃなくても,スーパーに行けばいつでもターキーは丸ごと売ってる.冷凍だと3〜4日かけて解凍しなければならないので,今回は生をチョイス.色々な大きさが売っているが,基本的にデカ過ぎて食べきれる気がしない.なるべく小さいのを選んで,7.5lb(3.4kg)で$19.普通は12,3lbぐらいかな.
そしてBrineといって,パサつき防止の為に肉を塩水につける.たまたま見つけたレシピが塩水の代わりにアップルサイダーを使っていたので,それを採用.アップルサイダーを水で薄めて,塩とハーブを投入して煮詰める.しかし水1リットルにつき塩1/2カップって,結構塩入れるなー.ちなみにアップルサイダーはサイダーとは名ばかりで炭酸の入っていないリンゴジュース.ただ無濾過・無加糖で,すり下ろしリンゴに似た味がしてそのまま飲んでも普通においしい.
で,ターキーを塩で洗って,つけ汁に浸けて一晩置く.って一晩置いたら今夜に間に合わないじゃん!!
というわけで,残念ながら今年の七面鳥は一日遅れで…
今年買ったターキーは不透明な袋に包まれてたので気付かなかったが,手羽や足がついてないヤツだったので焼くのが楽そう.手足があるとキッチリ縛らなくちゃダメだったり,焦げやすかったりするみたい.量的にも気持ち少なめになるのでちょうどいい.またモノによっては首や内臓を中に詰めて売ってるみたいだけど,それもなくてかなり初心者向きのターキーだった.
そして待つコト一晩.つけ汁から引き上げ,ハーブやリンゴをお腹に詰めて,オリーブオイルを塗込んで準備完了!周りにジャガイモやマッシュルームを散らせば,かなりそれっぽい.
あ,オリーブオイル塗る前に塩・胡椒を忘れた….まぁ,上からかけちゃえ.
あと事前に,お腹の中にスタッフィングといって巨大なクルトンみたいな物も一緒に詰め込んでおく.
そしていよいよ,オーブンに投入〜♪
小振りとは言え七面鳥は丸まま焼こうとすると結構大きいが,ここら辺の家はだいたい巨大なオーブンが据え付けてあるので焼く道具には困らない.
最初は400℉で30分焼いて,その後は350℉に下げ,30分おきに巨大スポイトでしみ出た肉汁を七面鳥の上からかけながら焼き続ける.
トータルで2時間半〜3時間程焼き,30分ほど蒸らせば,やっと完成!!別で炒めたインゲンを添えると,彩りも鮮やか♪
焼き上がったターキーは,グレービーソースかクランベリーソースをつけて食べるのが基本.ターキーのグレービーソースもあるけど,今回はビーフのグレービーソースが余ってたのでそれで代用.たいして味変わらないしね.
さー,ほぼ丸一にかけたターキーの丸焼き,肝心のお味は!?
うん…,鶏の丸焼きとたいして変わらんな….
なんつーか,もともと鶏よりも淡白なのに,手羽とかモモの脂が多い所がないのでさらに淡白な感じ.Brainしているのでただの丸焼きよりはパサつきが抑えられているはずだけど,所詮はササミ.まー塩加減も程よくそれなりにおいしいけど,鶏の丸焼きがスーパーで$7で売っているのを考えると,ここまでの手間をかけて食べたくなる物でもないかな.年に一回のイベントとしてはちょうどいいけど.ただ中に詰め込んだスタッフィングは,入れなくても良かったと思うぐらいの存在感の無さ.中に詰める物は,もうちょい検討が必要だな.
〆はやっぱりアップルパイで〜,ってもちろんターキーは4人でも食べきれる量じゃなくて余りまくり.
今回は骨と一緒に煮込んでスープにしてみた.翌朝,ターキーサンドと一緒に食べたけど,スープは結構いいね♪
クリスマスは何食べるの?七面鳥じゃなかったっけ?
両親がいたからやってみたが,七面鳥は年1回でいいかな….