D.C. 1/2

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Presidents' Dayで3連休だったので,ワシントンD.C.へ.まだ首も座ってない娘が移動と外泊にどれだけ耐えられるか分からなかったので,比較的近場の一泊旅行にしてみた.

ワシントンD.C.までは車で4時間.途中,休憩を入れて5時間位で着くかなー?と,軽い気持ちでお昼前に出発.しかしカーナビで住所から目的地を入力しようにも,ワシントンD.C.が出てこない.州名で「Washington」と入力しても,出てくるのは西海岸のワシントン州のみ.しょうがないのでお隣バージニア州にある国立航空宇宙博物館別館(Steven F. Udvar-Hazy Center)を目的地に設定して出発.後で調べてみると,ワシントンD.C.の正式名称は「District of Columbia(コロンビア特別区)」と「Washington」は含まれないらしい….つーかワシントン州ってのがあるコトも初めて知った.いろいろ紛らわしいね….

気持ちを取り直して,先日の雪が残るハイウェイをドライブ.暫くすると,Long Islandを出た辺りで天気予報通りに雪が降り始める.

しかしGeorge Washington Bridgeを越えた後は,雪が降ろうとNew Jersey Turnpikeを60〜80mphでひたすら突き進む.

ちなみにアメリカにも日本のETC的な物があり,ニューヨーク州やワシントンD.C.辺りの北東地域ではE-ZPassと呼ばれている.センサーをフロントガラスに貼付けておけば料金所で停まらなくても自動で課金してくれるお馴染みのヤツ.場所によってはバーすら無いゲートになってて,どうやって不正防止してるんだと疑問に思う.ただアメリカの高速は基本的に無料で,デカい橋やトンネルを通る時にだけ課金される事が多い.

サービスエリアもある.呼び方は英語でもそのまま「Service Area」.流石に日本のみたいに観光スポットになる域にまでは達しておらず,バーキンやスタバが入っている程度.まぁ,休憩には十分だ.

途中,このままSteven F. Udvar-Hazy Centerを目指しても閉館時間にすら間に合わない事が発覚し,目的地をワシントンD.C.の国立航空宇宙博物館(本館と言うべきか?)に切り替えて走る.

サービスエリアでの昼食や,授乳タイムを挟みながら走り続け,ワシントンD.C.についたのは6時間後(汗).いやー,長かった….

既に16:30も過ぎてしまったが,スミソニアン博物館はどこも入場料がタダと言う事なので国立航空宇宙博物館を見れるだけ見てしまう事に.見足りなかったらまた明日くれば良いしね.

しかし,車を停める所が無い….公共の駐車場が少ないとは聞いていたが,ホントに駐車場は無いし路上パーキングは何処も満車.少しウロウロすると,まさに国立航空宇宙博物館の目の間の道路に車1台分の空きが!!って,ここは駐車スペースなのか微妙….普通は道路沿いに駐車の可否を記載した看板が立っているが,それが無い.駐車していい場所だか良く分からないが,閉館まであまり時間もないので,駐禁取られるのも良い経験さ!と割り切って停めてしまう.

そして国立航空宇宙博物館へれっつらごー.

閉館の17:30までは1時間も無いので,見たい物を重点的にピックアップ.

まずはライト兄弟のライトフライヤー号.「ライトのスペルってW入るのか!」という軽い衝撃(笑)

部屋いっぱいに広がるライトフライヤー号は思ったより大きい.特に横幅が.プロペラと帆布以外は本物なんだと.帆布のサンプルも展示してあったが,結構固いんだねぇ.

そして初めて実物を見る零戦.間近で見ると,エンジン部分が大きいんだなぁ.少し頭デッカチな印象だが,そのわりにはランディングギアが小さい.翼の付け根はカーブが滑らかで綺麗.しかし昔読んだ吉村昭の「零式戦闘機」を思い出す.

月の石も触ってみるが,予想外にツルツル.もっとゴツゴツしてるもんかと思った.

近くにあるアポロ11号の司令船はちゃんと本物で,透明のケースでしっかりガードされてる.裏面(表か?)のタイルは結構でこぼこ.しかし閉じ込められたら発狂しそうな狭さだな….

スプートニク1号もぶら下がってたけど,こちらはレプリカ.しかしあらゆる国のブツが展示されてるもんだ.

と言う所でタイムアップ.17時半になったので追い出されてしまった.なんかせわしなく見た感じだったので,また明日来よう.

路駐した車が心配だが,そのまま歩いて国立自然史博物館へと向かう.普段はここも17時半終わりだが,今日は19時半までの延長営業なのでまだ2時間楽しめる.

と言っても,呪いの宝石と言われるホープダイヤしか興味ない(笑).他の展示物はかなりマンハッタンのアメリカ自然史博物館と似たような感じらしい.なもんでホープダイヤに直行.

ほほ〜,デカいですな〜.しかし定期的に90度回転して4方向から鑑賞できる,展示台の出来の良さの方に関心.

後は特に目的を定めず,館内をブラブラ.

個人的にヒットだったのは,自分を原始人に変換してくれるマシン.スクリーンで自分の顔の位置を合わせると,カメラで撮って原始人に合成してくれる.「どこが俺のパーツだ?」とツッコミたくなるレベルのデキだが,出来上がった合成画像をメールで送れる心遣いがニクいね.

思いの外堪能して外に出ると,もう真っ暗.ワシントン記念塔もアメリカ合衆国議会議事堂もいい感じにライトアップ.

ドキドキしながら路駐した車まで戻ると,なんと違反切符を切られる事無く無事だった♪しかし周りの車がみんないなくなってる….

さて,次は夜のリンカーン記念館へ.国立自然史博物館から歩くと流石に遠いので車で移動したが,これがとんでもなくハマった.車で近付く事はできるんだが,路駐できる所が全然見付からない.それどころか一方通行と左折禁止のオンパレードで行きたい方向に進む事もママならず.一方通行だけならマンハッタンでも良くある話だが,左折禁止はかなりきっつい(汗).なんでアッチ行けないのさー!?の繰り返しで,しかも信号機の場所が見慣れぬ道の両端に立ってるもんで信号無視までしてしまう.田舎の信号は交差点の真ん中から吊るされてるのさ!

結局ナショナル・モールの周りを1時間以上徘徊し,ようやく20th St NW辺りで駐車できた.しかしここも15フィート以内は駐車禁止の消火栓が近い….ちょっと迷ったが,かなり疲れて来たし腹も減って来たのでまたもや罰金覚悟で駐車を強行.

ナショナル・モールに入って少し歩くと,すぐにリンカーン記念堂が登場.

正面から見るとデケー!!

しかし近付いてみると,リンカーンまで中々の階段.これはストローラーを頑張って担がなきゃいかんか?と思ったが,さすが赤ちゃんに優しいアメリカ.ちゃんと横にエレベーターがついてる.

上についてみると修学旅行的な中高生がいっぱいで,夜だというのに結構賑やか.そして巨大なリンカーンが鎮座してるが,ホントにデカい….しかも中々凛々しいお顔.しかしつい,猿の惑星を思い出してしまう(笑)

有名な「Government of the people, by the people, for the people」を刻んだ石板も発見.

しかしここら辺で娘が限界.ギャン泣きし始め,俺らも空腹が限界に近い.そそくさと退散する.

またまたドキドキしながら路駐した車まで戻るが,なんと今回もセーフ♪時間も遅いし,チェックする人があまりいないのかな?

その後ホテルへ着いたのは21時.ホテルの駐車場は1晩$40以上と激高だったが,今日は一日駐車場探しで疲れてたし,パッと見回りに他の選択肢もなさそうだったので停めてしまう.チェックインをすると,ロビーが激しく改装工事中でちょっとビビる.

ようやく部屋でリラックスタイム.部屋は工事の影響もなく,落ち着いた雰囲気で良かった.今回は以前Sheratonに泊まりまくった時のポイントで予約したが,会員専用のフロアーっぽい.しかもゴールド会員なもんで,宿泊時にフリーインターネットかレストランの無料ドリンクも戴けるとの事.ちょっとだけ,優越感♪

テイクアウトできそうな店もホテルの周りになさそうだったので,晩ご飯にとホテルのレストランに向かう.しかしレストランも激しく工事中で,本来ならちゃんとしたレストランなんだろうけどホテルのロビーの延長みたいな雰囲気.テレビを見ながらダラダラしてるお客が散在してるし.時間も閉店30分前と微妙だが,聞いてみると問題なく食べれると.良かったー.

ゴールド会員特典でもらったドリンク無料券でビールを飲みながら,Lump Crab Cakeと巨大パスタのリコッタチーズ詰めを戴く.場末の酒場的な店の雰囲気とは裏腹に,食べ物はおいしい♪しかしホテルのレストランはやっぱ高いね….

いやー,疲れた,疲れた.今日はSteven F. Udvar-Hazy Centerだけ回ってホテルでゆっくりするかと思ってたが,全然違う予定になってしまった….