D.C. 2/2

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8時頃に起きる.娘には初めての外泊だったが,家で過ごす時とそんなに変わらない感じだった.若干泣いた気もするが,家でもたまにもっとヒドく泣き叫ぶ時があるしね.

今日行きたいのは,MUSTは昨日諦めたSteven F Udvar-Hazy Centerとホワイトハウス.後は時間があれば,アメリカ合衆国議会議事堂をもっと近くで見て,昨日最低限しか見てない国立航空宇宙博物館に行っておきたい.しかしSteven F Udvar-Hazy Centerへの往復1時間半と家までの運転時間を考えると,思った程時間がないな.国際スパイ博物館や国立犯罪・刑罰博物館も行ってみたいと思ってたけど,今回はちょっと難しいかな.

ホテルをチェックアウトする前に,駐車場へ車の出庫要請.これは貰った電話番号へTEXTを送信するだけ.すぐに15分後に出庫予定と返って来た.停電の連絡もTEXTでできるし,アメリカはこういう所の自動化は進んでると思う.

車をゲットした後,まずは朝飯をとD.C.最古のバーと言われるOld Ebbitt Grillへ行ってみる.しかし問題はまたもや駐車スペース.まだ10時だと言うのに,路上パーキングはどこも満車状態.2ブロックぐらいぐるっと回ると今度はまともな駐車スペースを発見.ただエラく雪が積もってるので,だいぶ車は傾いての駐車になってしまった….

Old Ebbitt Grillは夜は激込みらしいが,朝は簡単に入れた.店の中は,高級感溢れるいい感じ.政府関係者が来るというのも頷ける.しかしストローラーを快く受け入れてくれたので良かった.

でもBrunchメニューはどれも$15以下と格別高いわけではない.夜のメニューは分からないけどね.メニューの中からハム・ベーコンのフレンチトーストと,リンゴのコンポートのフレンチトーストを頼んでみる.紅茶が南部鉄器の急須みたいなポットで出て来たのにはビックリ(笑).ハム&ベーコンはハムを挟んだパンをベーコンで巻いた斬新な食べ物だったが,揚げパンみたいで美味しかった♪

食後はオバマ大統領のお家へと向かう.Old Ebbitt Grillからホワイトハウスは近いので,車は停めたまま,散歩がてらに歩いて行ってみる.

ホワイトハウスの前に来ると,流石にそれなりの人だかり.皆隙間を縫うようにして,鉄柵越しに写真を撮ってる.ちなみにホワイトハウスの正面は北側だが,観光客が見れるこの風景は南側だけだし,噴水や庭園と一緒に良くテレビで映るのもこの南側である.

ホワイトハウスの前は道路になっていて,ホワイトハウスだけ撮りたい人は鉄作側で鉄作の隙間から写真を撮り,

ホワイトハウスと一緒に人物を入れたい人は,道路を渡った所から鉄柵ごと写真を撮る感じ.

ちなみに道路を渡った所にはゼロ・マイルストーンと呼ばれるアメリカの道路元標がある.なんか,中心感満載(笑).このゼロ・マイルストーンとホワイトハウスと人物の3点セットを一緒に撮るのが,記念写真の王道コースのようだ.

無事Mustアイテムを1つ消化した後は,次のMustアイテムSteven F Udvar-Hazy Centerへと向かう.Steven F Udvar-Hazy Centerがあるのはお隣バージニア州だが,高速をぶっ飛ばせば片道40分とそんなに遠くない.しかしワシントンD.C.の街中に比べると,高速の運転しやすさに涙がチョチョ切れるぜ!

ほぼ予測通り,40分程で到着〜♪

って,デケー!!ここは格納庫か!?

いたる所が,飛行機だらけ!

しかし何と言っても一番の大物は,このディスカバリー号♪いや〜,スペースシャトルなんて初めて見たが,これはデカい!流石に実際に大気圏を突入してきただけあって,耐熱タイルの痛み具合がたまらん!しかし白肌のボディ部分も含め,もっと滑らかなのかと思ってたがわりとツギハギなんだなぁ.こんなんで高熱に耐えられるのかー.

ちょっとビックリしたのはコンコルドがいた事.全然知らなかったので,「え?こんなとこにいたんだ!?」って感じ.ただ記憶にあったコンコルドはもっとくちばしが下に折れてた気がしたが,実際はこんなんだったのかな….ちなみに大き過ぎて,うまく全形が写真に納まらん.

そして日本人には色々思う所があるであろう,エノラ・ゲイ.コイツも思ったよりデカいな.どうでもいいが,正面から見たこのガラス張りの頭はナウシカに出てくる飛行機のそれに雰囲気が似てる….

後は大日本帝国の戦闘機達.夜間戦闘機の月光は2つのエンジンがバランス良くてカッコいい.今回見た日本機の中では一押し.桜花は特攻機かと思うと,見るのがちょっと忍びない….つーかだいぶ翼が小さいデップリした形だが,本当に飛べるのか??

翼を折り畳んで潜水艦に格納できる晴嵐は,その発想はすげーと思うけどフロートとのバランスがイマイチだ.紫電改は零戦と似てて,あまり詳しくない俺にはほとんど見分けがつかず….

しかしどの飛行機も,ピカピカだったり綺麗に塗られていたりで実機と言うよりは複製機に見えてしまう.もう少し薄汚れていた方が,歴史感が出ると思うんだが.

だいぶ飛行機でお腹いっぱいになって,ワシントンD.C.へと戻る.しかしワシントンD.C.は,またもや駐車するのが大変だ.国立航空宇宙博物館の近くに停めたいのだが,全然空いてない.ナショナル・モールを何周もしながらウロウロして,ようやく議会議事堂の近くで空きを発見.あれ?でも博物館の近くはほとんど空きがないが,ここら辺はわりと空いてるぞ?

とりあえず近くまで来たので,まずはCapitalと呼ばれる議会議事堂を見て行く.いやぁ〜,またまたこれもでデカい.中も入れるみたいだけれど,ツアーで時間がかかりそうなので今回はパス.

ちなみにここからはワシントン記念塔も良く見える.しっかし雪は溶けないわ池は凍るわ,寒過ぎる….

そして国立航空宇宙博物館へと向かうと,途中の道にスゴい物を発見!!なんと歩道に100億分の1のサイズで,太陽系の惑星の大きさと距離が正確な比率で再現されているのだ!太陽が野球ボール大のサイズだとすると,地球は米粒より小さい.月なんてガラスの傷と見分けがつかない位だ.でも流石に木星レベルになるとはっきり分かる位大きいなー.しかし何より距離感を実感できるのが良い.太陽から地球なんてとてもじゃないけど識別できないし,外惑星なんて博物館の幅を超える位遠いじゃないか!ついついテンションが上がり過ぎて天王星まで見に行ってしまったら,家内から「何がそんなに楽しいんだか分からない…」と….え!?むしろ何でこれでテンション上がらないのか,そっちの方が分からないんだけど??

なんかだいぶ達成感に満ちているが,気を取り直して航空宇宙博物館へ入ろう.大物は昨日見たので,今日は端からダラダラと.

旅客機の歴史的なコーナーでは,昔の旅客機の実物大模型へ入れる.客席はわりと広くてリッチな感じだが,やっぱ飛行機代は高かったのかな?それよりも機内食が意外とゴージャスなのにビックリ.

たまたま見かけたこのおじさん,解説も読んでないし誰だか知らないけど,人工衛星が目に刺さりかけてるよ….もうちょっと展示位置を考えてあげればいいのに.

って気が付くと17時前だが,まだ昼飯を食って無い.なぜかそんなにお腹が空いてないんだが,帰りの車も時間がかかるしと軽めに食べる事に.と言っても選択肢は館内のマックしか無いんだけどね.ハンバーガーの味はたいして変わらないが,フライドポテト用のソースがBBQ,Hot Mustard,Sweet'n Sourと無駄に3種類もあるのがスゴいところ.

マックしてたら閉館時間までの残り時間が少なくなってしまった(汗)

最後は宇宙関係の展示物をチェキラ.アポロの月着陸船イーグル(予備機)は無骨な感じ.目線の高さがほとんど断熱フィルムなもんで本来の骨格が分かりづらいが,アームストロングとオルドリンの人形のおかげで展示的にはいい雰囲気だ.同じくアポロの司令船・機械船もソユーズとドッキングした状態で展示されていたが,なんとよく見ると隣にある筒状の物体はハッブル宇宙望遠鏡じゃないか!?流石にこれは実機ではなく実物大模型のようだが,今まで撮影した写真をNewtonで見ていただけの望遠鏡を実感できてちょっと感激.しかしこんなにデカいのが宇宙に浮かんでるのかー.

と言うところで時間切れ.駐車場で娘にオッパイをあげて,ワシントンD.C.を後にする.

後は来た道をひたすら走り,我らがLong Islandを目指す.しかし,まー帰りも遠い….3時間半程走った所にある最後のサービスエリア,Vince Lombardiでちょっと休憩.さー,家まであと一息だ!