先日,保険会社から「あんたの運転免許が無効になってて,車の保険が更新できないんですけど?」と電話があった.
はぁ!?免許が無効!?
「なんか交通違反の罰金払ってないから止められてるみたいですよ.しかも去年の10月から」って.
えぇぇーーー!?そんなに前から!?
おいおい,まてまて,10月から無免許だったって意味分かんないって.赤信号の罰金だってこの前ちゃんと金払ったし.
うん……?そーいや…,去年の4月にやった,ヘッドライトとスピード不足ってどうなったっけ…?(汗)
なんか悪い予感がするので,とりあえず仕事そっちのけで現状確認を急遽始める.こんな時に無駄に便利なアメリカ.調べてみると,Webで免許ステータスが確認できる事が発覚.MyDMVでアカウントを作り,さっそく状況確認.
「Status: You cannot drive」
Ouch….マヂですか(泣)
全くもって意味分かんね.なんで無効なのさ!?と「Details」をクリックしてみるも,
なんも表示されないし….よく見るとPointも3点ついてるし,色々不安になってきた.しかし無効になっているのは分かったが,その原因が分からん.メニューを良く見てみると「Get My Driving Record」というそれっぽいのを発見したのでクリックしてみるが,「ダウンロードするには$7払え」と….なんだよ,この中途半端なケチさ加減.しかし無免許状態で万が一警察にでも捕まったら,どんな面倒なコトになるか想像もしたくない.釈然としない感満載だが,しょうがなくお金を払ってPDFをダウンロード.しかも金払っても,ダウンロード期間は次の日の23:59で終了とまたもやケチ臭い.
文句を言い出すときりがないが,とにかくゲットしたDriving Recordをチェック.
ヤッパリ4月のスピード不足が未払い扱いになってる….しかも9月28日から免許が無効になってたのか.恐ろし過ぎる(汗).つーか未払いって言っても,請求書なんて来てないぞ.どうやって払えって言うんだ?
しかしここもまた,無駄に便利なアメリカ.Traffic Ticketの番号が分かれば,Webから払えてしまう事が発覚.幸い前回のTraffic Ticketは写真に撮ってあるので番号も分かる.Nassau郡の交通違反を取り仕切るTPVAのホームページからOnline Payment Serviceへジャンプして番号を入力すると,出てきた,出てきた.
って待て!おい!$369って何だ!?スピードがちょっと遅かったぐらいで4万円はないだろ!!もしや延滞料金がかさんでこうなったのか??しかしここでいくら頑張った所で詳細は出てこない.とは言え,素直に払うにはちょっと高い.どうしたもんか….ちなみに念の為にヘッドライトのTraffic Ticket番号を入力してみると何も出てこない.こっちは無事処理されたようだ.しかしNot Guiltyが受理されたら返すとあった処理手数料の$30は,送られてきてないんだけどな….
そーいえば誰かが「取り敢えず裁判所に文句を言えばわりと簡単に罰金を減額してくれる」と言っていたような….一刻も早く免許を復活させたい所ではあるが,正直5ヵ月も無免許だったのに1日ぐらい先延ばしした所で警察に捕まりはしないだろうと,裁判所に言ってみる事に.しかし裁判所で,英語で戦える気が全然しない….
調べてみると裁判所と言っても仰々しい建物があるわけではなく,TPVAの中の1施設って感じっぽい.Googleのストリートビューを見てみると,わりと簡素な建物で,なんか戦える気がしてきた(笑)
善(?)は急げというコトで,早速,次の日に裁判所へ.うむ,建物はストリートビュー通りで,ちょっと安心.
入るのにセキュリティチェックがあるのは流石だが,中は裁判所で想像するような仰々しさは特にない.「支払いは左の列,裁判所は右の列ね」と言われた通りに並ぶと,別の係の人に「スピード違反?赤信号?」と聞かれる.まぁ,遅かったといってもスピード違反の一種か,と「スピード」と答える.すると「預かるので免許出して.んであっちの部屋で待ってて」と待合室に通される.
通された待合室は,結構人でいっぱい.昼前という時間のせいもあるかもしれないが,50,60人ぐらいがいて部屋もぴちぴち.ここにいるのは俺も含め全員違反者かと思うと,なんか凹むな….
待っている間にどういうシステムになっているのか観察していると,人の流れは大きく2つ.1つは待合室の隣の個室に呼ばれていく人達.もう1つは待合室の前に呼ばれて,紙っぺらを渡されている人達.察するに,隣の個室で弁護士相手に詳細を話し,罰金減額の可否が出たら前に呼ばれて結果を聞かされる感じなのではないだろうか?
まー待ってる人数からして結構待たされそうだなーと思ったが,1時間もせずに名前が呼ばれた.「俺も個室行きか?」とドキドキしながら前に出ると,小さな紙を渡されて「また4月25日に来て」と….
は?
「え?またここに来なきゃいけないの?」,「そう,来て」,「あ…,はい…」みたいな感じでやり取り終了.貰った紙を手に引き下がる.
なんか俺がやりたかった事と違う結果になってる気がするぞ….貰った紙を読んでみるが,どうも保険が無効だから保険の証明を持って来い的な事が書いてある.もう一回来るのも勘弁だし,そもそもTraffic Ticketの日が11月8日って何の心当たりも無い日が記載されている.これはなんかマズいな,と,気力を振り絞って紙を渡してくれたおっさんに「これ,違反の日が違うんだけど…」とあらかじめ違反日やTraffic Ticket番号をメモった紙を一緒に渡す.
おっさんは面倒くさそうな顔しながら,「とりあえず戻って待ってろ」と再び処理をし始めた.
暫くして再び呼ばれると,今度は想定していた違反金の明細を持ってきて,「これを払え」と.
そうそう,これの話だよ!!と思いながら「これは知ってるんだが,家にはこれの請求書が来てなくて…」というと,「大丈夫.請求書なくてもこの紙持ってけば払えるから」,「そうじゃなくて…,なんて言ったらいいか…,ディスカウントとか…」,「とりあえずコレ払えば大丈夫だから.じゃ!」みたいな….
この辺りで心がポッキリ折れて,「もう大人しく違反金を払って帰ろう….とりあえず裁判所に行くという行動を起こして一歩前に進む事ができたじゃないか…」と自分で自分を慰めて罰金を払って帰る事に(泣)
支払いの列に並びながら,今回の敗因を分析する.そもそも裁判所にくれば勝手によろしくやってくれると思ってたのが甘かった.ちゃんと調べもせずに来たので交渉のスタートラインにすら立てずに玉砕した感じ.次ぎに来る時は(来る必要が生じない事を切に願うが),ちゃんと情報収集をしてから来よう….
これこんなに続くシリーズだったの!
アメリカ暮らし色々あるねー。
着実に積んでるね、徳じゃなくて前科☆
ホントはライトの$30も返還を請求したい所だが,頑張れる気がしない(泣)