Thanksgiving Day再び

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今年も感謝祭がやってきた.という事でまたまた七面鳥の丸焼きにチャレンジだ.

一昨年は仕込みにだいぶ時間使ったわりにはイマイチだったよな〜と振り返りながらレシピを探していると,そもそも初心者がやりたがる定期的にオーブンを開けて肉汁をかけるやり方は肉をパサパサにするだけでよろしくないという事実が発覚(汗).オーブンはなるべく開けない方がいいらしい.という事で今年は「肉をジューシーにする」を目指してレシピを探した所,ジューシーな仕上がりなのに超時短という素晴らしいレシピを発見!!前日に突然体調を崩して仕込む気力もなかった事もあり,今年は簡単そうなこのレシピを採用した.

しかし時短にばかり目が行ってレシピの流し読みしかしてなかったので,直前(当日…)になって調理用温度計が必須アイテムだという事に気が付き慌てる.実は七面鳥を買った時に目についたPop-Up Turkey Timer(出来上がると赤い部分がポンと飛び出るヤツ)という簡易温度計を買っていたので,こいつで代用できるんじゃないかと早速リサーチ.

するとこれまた衝撃のリサーチ結果が…

Do Pop-Up Turkey Timers Actually Work?
A pop-up turkey timer is probably one of the most unreliable kitchen gadgets of them all.

「Pop-Up Turkey Timerは最も信頼できない調理グッズの1つだ」と(泣).「七面鳥は160℉(71℃)で火が通るが,Pop-Up Turkey Timerの多くは180〜185℉(82〜85℃)で飛び出るように設定されている.飛び出た時には,七面鳥は既におがくずのようにパサパサである.」って全然ダメデス.

えぇ,調理用温度計を買いに走りましたよ,感謝祭で多くの店が閉まってる中を!しかしShopRiteには温度計が売ってないしBed Bath & Beyondは店が開いてないし,Walmart行ったら間違えてスーパーバージョンに行っちゃうし….ようやく4件目のちゃんとしたWalmartで温度計をゲット!!

しかし色々割引がきいて$10しか七面鳥には払ってないのに,温度計に$15ってどうよ….

まー人生で七面鳥を焼くのはこれで最後かもしれないと気を入れ直して早速調理開始.まず今回購入した七面鳥は,ShopRiteの割引の都合もあって約10lb(4.5kg)と前回よりちょっと大きめ.なかなかズッシリきますな.

そして時短レシピという事もあって下ごしらえはほぼなし.リンゴ・玉ねぎに水とシナモンをかけてレンジでチンした物と,ローズマリーとセージをお腹にぶち込むだけ.メッチャ簡単や….

後は手足がバラけないように適当に縛って全体に油を濡ればReady to roast!!

おっと,折角買った温度計を刺すのを忘れずにね.ちなみにこの温度計,設定された温度になるとブザーで教えてくれる優れ物.しかもセンサーがワイヤーでつながってるのでオーブンの外から温度が確認できちゃう.伊達に$15もしないぜ!!

さー,後はオーブンに入れて焼くだけである.

といってもこの焼きが一番大事なポイントで,まずは500℉(260℃)で30分,その後胸の上にアルミホイルをかぶせて350℉(177℃)で温度計が161℉(72℃)になるまで焼き続ける.途中,思ったより煙が出てたようで家の煙探知機が鳴り出してちょっとビビる.

30分+1時間程焼いた所で温度計がピピピッと鳴り,焼き上がりである.そしてアルミホイルで全体をくるんで20〜30分,余熱で全体をなじませれば完成だ♪

前回は部分的に真っ黒になってしまうぐらい焦げてしまったが,今回は全体的にキツネ色と見た目的には完璧な焼き加減.前回はこれより小振りなのに3時間ぐらい焼いていたので明らかに焼き過ぎだったんだろう.

そしてナイフを入れてみると…,なんと切っただけで「お,いい焼き具合じゃね!?」と思うぐらいの程よい弾力とウェッティ感♪ちゃんと火は通っているけどちゃんと水分をキープできてる感じの焼き加減.かなり良さげである.

さてさて,いよいよ実食してみると,おぉ!!これは確かにウマい!前回よりかなりウマい.ギリギリ火が通りきったと言った感じで肉が柔らかくてジューシー.ありがちなパサパサ感が全くない.良くスーパーで売ってる七面鳥のハムは結構美味しいと思うんだが,そのハムを温かくして食べてる感じに近いかも.ローズマリーの香りも効いてるし,ここまで仕上がりが違うと感動物である.

という事で今回はぶっちゃけこれ以上上手く七面鳥を焼けないんじゃないかと思うぐらい絶妙な具合に焼けた.つけ汁の様な小技も効果はあるんだろうが,焼く際の温度が一番大事なんだという事を身をもって実感した.非常に満足である.しかしその反面,これだけ上手く焼けてもやっぱり鶏の方が美味しいと感じる悲しい現実がある.七面鳥に限界を感じた今,もう,二度と焼く事はないだろう….