7時，爽やかに目覚める．昨日はもう暗くて気が付かなかったが，ホアンキエム湖はだいぶ緑色だ．
家内の準備に時間かかりそうだったので，子供達と先に今晩の水上人形劇のチケットを買いに行く．
チケットオフィスは8:30オープンとあったので少し前に到着したが，既に営業は始まっていて問題なくチケットを購入できた．買った後に気が付いたが有人窓口の横にはタッチパネルの自動券売機があり，こっちだと空席の場所を確認しながらチケットを買えるみたいだ．試しに見てみると今日の公演は結構，席が埋まっているね．
買うべきものは買ったので散歩がてらに遠回りしてホテルへ戻ると途中でコンビニを発見．中に入って物色するとバンコクで売っていたのと同じ玉子型のチョコを見付けてビックリ．実は子供がこのチョコをバンコクですごい気に入って，ベトナムに来る前も「エッグチョコあったら買っても良い？？」とおねだりされていた物だった．まさかあるとは思わなかったので「あったらね～」と気軽に約束していたので，1個30,000₫（¥150）と物価を考えるとだいぶ高級品だが買ってあげるしかないか…．
しかしさすがアジアの街並み．道端で巨大な魚をぶった切るなど，子供の食育にとても良い（笑）
両替屋も見付けたのでついでに替えておく．ただ朝早いせいか「店にお金がないので取りに行くから一緒に来い」と言われる．1人で子供2人を連れていたので「道路は車が多くて危ない」と途中から上の子と手をつないで歩いてくれて，なんともほのぼのとした両替となった．ちなみに両替はこの後のホイアン・ホーチミンも含めて，ハノイの空港で替えたものが一番レートが良かった．こういう街中の両替屋だと端数も切り捨てされちゃうのでなおさら悪くなる．
さて，ホテルに戻って朝ごはんだ．食堂は10Fにあり，ガラス張りの見晴らしのいい場所でホアンキエム湖もよく見える．ただし温室効果で日向は少々暑い…．食事はフルーツやパンのビュッフェに加えて，頼めばフォーも作ってくれるのでいい感じ．今回初のフォーは思ったより旨くて子供も気に入ったようだ．パインジュースはずいぶん甘いけど砂糖入れなくてこんなに甘いのかな？？マンゴーも美味しくいろいろ堪能しようと思った矢先に急に子供が「気持ち悪い．吐く…」と言い始めて途中退場を余儀なくされる（泣）．また別の日にゆっくりしよう…．
さぁ，いよいよ観光へと出発！と，その前にホテルすぐそばの旅行会社，Madam Moon Travelへ．日本で申し込んでおいた明日のチャンアン日帰りツアーの残金を払うためだ．店の看板がMadamではなくMadameとなっているが突っ込んじゃダメなんだろうな…．
そして散歩しながらハノイ駅へと向かう．朝も感じたが街は騒々しく，バンコクよりも雑多な感じ．とにかく原チャリが多くて道路を渡るのがホント大変．それに目が花粉症のようにシバシバするけど，もしかして空気が悪いのか？
コーヒー屋さんも発見．どっかでお土産にコーヒー買っておきたいなぁ～．
30分ほど歩いてハノイ駅，正確には駅近くの線路に到着．
ここへは別に電車に乗りに来たわけではなく，線路に椅子をならべちゃうインスタ映えするカフェを狙ってきた．が，なんと，なんと，営業していない…．ガビーン…．12時前に着いたのでもしかしたら12時オープンか！？と淡い期待を抱いたものの12時過ぎても全く開く気配なし．しかもこの1軒だけじゃなく，近くの店も軒並みやってない雰囲気．日曜は休業というわけでもないだろうになぜだ？？
しかしやってないものはしょうがない．インスタ映えもカフェが全てじゃないので，とりあえず線路にからめて写真を撮りまくる．しかし映えそうな景色はそんなには多くないし，近くで見るとわりと汚いんだよね…．
電車は滅多に来ないんだろうけど，足元には来た時用の安全線が引いてある．確かに柵も何もないから危ないだろうしね．
と思ってたら電車来た…．確かに電車近すぎてこれはヤバい．
電車が過ぎてもお目当てのカフェは開く気配がないので，少し線路沿いに歩いてみると1つだけ営業しているカフェ，Café Ga Đông Dươngを発見．線路の上とまではいかないが，線路の両脇に線路を挟むように席がある．店内の席もだいぶ列車を意識しているね．
ベトナム・コーヒーにヨーグルト・コーヒー，それにパイナップル，スイカのジュースをオーダー．暑すぎてアイスを頼んだベトナム・コーヒーは激甘だが疲れた体にはとても美味しい．ヨーグルト・コーヒーも「大丈夫かな？」と思っていたがなかなかいける．パイナップルも美味しかったが，スイカジュースだけは種ごとミキサーにかけているので子供の評判がすこぶる悪かった．あとコーヒーは小さいのにジュースは大き過ぎていくら喉が渇いていても飲み切れず…．
少し遅くなってしまったがランチタイム．目的のお店はちょっと遠いので，ここでバンコクで失敗したGrabに再挑戦．Uberと同じ配車アプリだがバンコクではドライバーとのコミュニケーションがうまくいかず，乗ることができなかった．「ちゃんと捕まるかなー」と心配しながら使ってみたが，すぐに捕まっていとも簡単に目的地に着いてしまった．よく使う文面は選ぶだけで入力できるし，うまく行くととても便利．タクシー代も高くないし，これ以降ハノイでもホーチミンでも使いまくってしまった．
そして着いたのは通称オバマ・ブンチャーこと，ブンチャーの名店Bún Chả Hương Liên．
その名の通りオバマ大統領が食べに来たことで有名だが，写真を飾ったりオバマ大統領が食べたメニューを「Combo Obama」としてセットメニューにしたりとなかなか商魂たくましい．
そのかいあってか店内は激込みで「上の階へ行け，上の階へ行け」と最終的に4Fまで送られる．ようやく席について頼んだのはもちろんブンチャー．オバマセットも迷ったけどそこまでお腹すいてなかったのでブンチャーだけで十分かな．5分ほどして出てきたブンチャーとは，甘酸っぱいたれで食べるつけ麺．つけだれの中にはつくねやカリッと焼いた豚肉が入っており，そこに怪しげな葉っぱをぶち込んで食べる．葉っぱの中にはドクダミのような苦いものも混じっているが，それが割と甘酸っぱいたれと合って思いのほかおいしい．子供も麺は気に入ったようでよく食べていた．
しかし最後にお会計をよく見ると謎の30,000₫（¥150）×2が取られている…．ってこれ，ウエットティッシュ代か！なんとサービスかと思ってたらこれ有料なの！？うちは子供用に大量のウエットティッシュ持ち歩いてるから全然使う必要ないのに，出てきたから反射的に使っちゃったじゃん．軽く調べてみると出されても使わなければお金は取られないみたい．という事で，以後は店のウエットティッシュは使わないと固く誓って店を出る．
またGrabで2つ目の線路へと向かう．途中，ラプンツェルとエルサの壁画に遭遇したけど，これアウトなヤツだよなぁ…．
今度は北のほうにあるロンビエン駅．ここも映えると言われているロンビエン橋が目当て．橋の途中で写真を撮ってる人がいるというので来てみたが，万が一列車が来たらまったく逃げ場のない橋でとても渡れる気がしない．脇の道路も原チャリの交通量が半端ないのに歩道が狭すぎて怖い．ということで渡るのは断念し，遠目から見るだけで終了する．しかし遠目から見ただけじゃ普通のボロい橋で映える要素は全く見当たらない．
強いて言うなら駅舎内のアウトくさいトーマスごみ箱か．途中から日本人の女の人が2人来たが「ここで映える写真は無理だぞ」と心の中で忠告してロンビエン駅を後にする．
その後は旧市街をプラプラと．まずはドンスアン市場へ．
中は予想通りの「これぞ市場」的なごった煮状態．
ぱちもんもお約束（笑）．このアナエルサはだいぶアレンジしちゃったなー．
特に買う物もなく，市場を出てまたぶらぶら．旧市街は通りごと売る物がだいたい決まっていて，テープ屋の近くはテープ屋ばっかり．ここでは「ラップ ラップ」が人気みたいだ．
おもちゃ通りではドラえもんの萌趣的玩具に，誕生日プレゼントに買おうか迷ったが高くてやめたLEGOのシンデレラ城を発見．値段を聞いてみると¥8,000ぐらいのものがなんと400,000₫（¥2,000）ちょいだ．やっすー！あ，もちろんLEGOじゃなくてLEPINという謎メーカー製だけど．
ここでにじいろジーンで仕入れたてほやほやのEgg Coffeeを飲みに行く．テレビに出ていたCafé Giảngを探すが，通りにはEgg Coffeeを看板にかかげる店ばっかりでなかなか店が見付からない．ようやく他の店の隙間に小さな入り口を発見．まさか奥にあるとは思わなかったので，これはちゃんと調べてこないと間違えて他の店に入っちゃいそうだ．
中は2階建てで思ったよりは広いけれど席はほぼ満席．2Fの片隅に1ヵ所だけ空きを見つけて座ることができた．屋内だけど外の屋台でよく見る子供用みたいな小さい椅子を使ってるんだね．
アイスとホットのEgg Coffeeを1つずつ頼んでみるけれども，どちらも同じ味で激甘．特にホットはコーヒー自体は熱いんだけど，湯煎されていても上の卵部分がぬるくてちょっと微妙．子供が頼んだレモネードが乾いた喉には一番美味しかった．
癒しきれなかった喉の渇きから怪しげなザクロジュースを購入し，ホテルへ戻って一休み．まぁ，これも激甘だったりするんだが…．
コンビニの飲み物もチェックしてみるが，牛乳は砂糖入りが普通みたい．それより「恋しいミルクティー ダーリンすごく会いたくて」というすごい名前の飲み物が気になるが，きっと中身は普通のミルクティーだろうな…．最終的に水は昨晩お世話になったホテル横の雑貨屋が安かったので再訪したものの，昨日は5,000₫（¥25）だった水が7,000₫（¥35）に値上がりしている．「じゃ，いらないや」と言うと瞬時に値下がりするのはあるある（笑）
ホテルで1時間ほど休んで水上人形劇へと出発する．ただ開演前ではだいぶ時間があるのでホアンキエム湖に浮かぶゴックソン島にあるゴックソン祠へ．ちょっとした時間潰しのつもりだったが祠へとつながる橋はなかなかの人込みだ．
しかし橋の先にある有料の祠エリアに入るとほとんど人がおらず，奥に進むと大きな亀の剥製と関羽が祀られている．
18時ごろ日が落ちて急速に暗くなってきた．開演は18時半なので「そろそろ戻るか」と橋に戻ると真っ赤にライトアップ＆誰もいない．どうやら既に閉まっているようで祠にいる人の帰り待ちだったみたい．日曜日は21時まで開いてるってガイドブックに書いてあったのに完全に間違いだな，これは．
そのままタンロン水上人形劇場に向かうが，入り口はすごい人だかり．指定席なので急ぐ必要は全くないがちょっとびっくり．
劇は1時間近くあるので子供も途中で寝ちゃうだろうなーと思っていたが，思いの外，食いついて前のめりで見ていて良かった．さっき見たばっかりの亀が出てきたのも印象深かったらしい．大人もそれなりに楽しんだが最大の感想は15年前同様，最後に操者が出て来た時に「うわ，思ったより人がデカい！」と思ってしまうところだ．
晩御飯は屋台系に行きたい感じだったので昼に行ったドンスアン市場に隣接する夜市へGrabで行く．しかしわりと遠く離れたところで降ろされそうになったので「ここじゃない」と文句を言ったら「警察がいるから行けない．あとは歩け」とかわけ分からない事を言われてケンカ別れで下車する羽目に（泣）．しばらく歩いてみるとどうも通りが車両進入禁止っぽい感じだったが，それなら乗る時に言うなり回り道するなりして欲しかったところだ．さらに歩いて着いた夜市も晩御飯があるような場所ではなく晩飯迷子の予感がしてちょっと凹む．
どうしようかと思ったら北に1ブロックほど歩いたところに焼き肉エリアがあるみたいなので行ってみる．すると確かにご飯は食べれそうだがこれまた微妙な雰囲気の通りが現れたが，時間も遅いし他に当てもないので思い切ってここの店で晩御飯にすることにした．
屋台ではお決まりの小さい椅子に座ると，まずはウエットティッシュでテーブルも箸もふきふき．注文を取りに来るがもちろんメニューもないし何を頼んだらいいのか分かるわけない．しかし向こうも分かったもので隣の客を指して「同じでいいか？」と．「OK，OK」とビールだけ追加で頼むと通りの向かいでおばちゃんが何やら準備を始める．つまみのキムチとビールはささっと出てきたが，ビールは全く冷えておらず氷入りのコップと一緒に出てくる．アジア旅行での氷はリスキーだが1日いろいろ動き回った体にぬるいビールなんて飲めるわけがない．「この形の氷は業者から買ってるミネラルウォーター製のヤツだ！」と根拠のない理論で自分を納得させてしっかり冷たくして飲ませていただく．ウマーーー！
続いて野菜と肉が出てきて「野菜から焼け，マーガリン入れろ」という指示．言われるがままに焼き始めるが「マーガリンは直箸ですくっていいのかな？」と周りをみるとなんと1パック使い切る勢いで投入している．なるほど…．後は適当に肉も焼いてテーブルにのってる葉っぱで巻いて食べる．うん，旨い．大量に投入したマーガリンも別にすごい味がするわけじゃなく，キムチと一緒に巻いたりすると普通の焼き肉だ．ただ何の肉なんだかはさっぱり分からないし，油がめちゃくちゃ飛び跳ねるんで腕が痛い．服もたぶん油とびまくってるだろうな…．ちなみに上の子は焼き肉エリアに到着する前に撃沈してしまったので焼き肉中もずっと爆睡．寝た子供を支えながらの焼き肉はなかなか辛い…．
腹も膨れ，面白い経験もできて満足して帰路につく．もちろんGrabでタクシーを拾うがトラブる事もなくホテルへとあっさりと到着．ホテルへ戻ると子供は2人とも風呂に入る余裕もなく撃沈．ま，そりゃそうか（笑）．まだ22時前だが，明日に備えて大人も早く寝よう．
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