ランドローバーじゃないんですか…

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はぁ…,朝が早い.7時集合なので今日は5時半起きだ.しかも夜中は原チャリのアイドリングが五月蝿くてよく寝れなかった….それよりもビビったのは,英樹が夜中,気持ち悪くて吐いたらしい.体調が悪かったのか何かにあたったのか分からないが,感染系だけはご勘弁願いたい.

ホテルの朝飯を食べに行ったが,食堂が真っ暗.暫くすると奥から人がノッソリ出てきて,「朝飯を食べたい」と言うと「これから準備を始める」と.しかし昨日の朝出てきたパイ皮のような不思議なモノは作れないようで,出てきたのは卵だけ.しかも,相変わらず塩っ気がない.


これからマラケシュを出発し,メルズーガのサハラ砂漠へ向かう.しかしメルズーガまでは600km近く,2日がかりの移動になる.今日はオート・アトラスを越えて,中間地点であるティネリールの手前にあるダデス渓谷を目指す.

7時前に集合場所の旅行会社に着いたけど,皆既に集まってる.って,20人弱ぐらいいるんですけど….一昨日は他の客は誰もいなかったのにたったの一日でそんなに増えたのか?と思いきや,どうやら別のツアーも混じってたみたいで同じ組のメンバーは7人だった.どこの国の人だかは分からないけど,みんな西洋人系だね.


さぁ,車に乗り込むぞ!って,これ,普通のバンじゃないか…?アトラスを越えて砂漠に向かうにはランドローバーで行くと聞いていたが,マヂでこれで行くの?なんか他のツアーの人はちゃんとランドローバーっぽいんですが….


しかし出だしはずっと舗装道路で,バンでも問題なく軽快にひた走る.


まずは1時間半程走った所で写真撮影タイム.既に山間の道で,なかなか綺麗な風景である.日本の森のように背の高い木は無いが,だだっ広さは十分だ.


お次ぎは9:30頃にストップ.気が付けば緑が減り,山頂に少し白い物が見えてきた.標高が上がってきてるのかなー.


そして10時頃,オート・アトラス越えの道中で一番高いと思われるエリアに到着.ここまで来ると,山頂だけではなく道路にも雪が残ってるし,流石に寒い.日向と日陰の温度差も激しいので,日陰で風に吹かれると凍えそうだ.


オート・アトラスを越えた後,風景は次第に赤一色へと変わって行く.


アイト・ベン・ハッドゥへ到着したのは11時半.一面土色の,建物と言うよりは岩山のような場所だ.土嚢を飛び石代わりに,小川を渡って中へと進む.


まずは岩山の頂上まで,一気に駆け上る.下から見上げた時は土ばかりが目についていたが,上から見ると緑が点在するオアシスみたい.荒廃した未来に出てきそうな,なんとも不思議な眺めだ.


あとは建物の中を覗きながら降りて行く.5,6家族のベルベル人がまだ住んでいると聞いていたが,本当にこんな所で生活しているのか….


再びバンに乗り込み,次に向かったのはワルザザード.おぉ!!久しぶりにまともな都市じゃないか!もちろんマラケシュと比べると全然小さいが,道中の小さな村々に比べると格段に大きい.そして近代的.とはいえちょっと街外れに行くと,すぐに荒れた土地になってしまうが….


ここは観光ではなく,昼ご飯の為にストップ.そもそもそんなに選択肢が多くないんで,適当に目についた店に入ってみる.


いつものハリラにモロカンサラダ,そしてクレープもどきにケフタのタジン.クレープもどき以外はうまっ!やっとまともなタジンが食べられた〜♪値段も65DH(¥900)とそこそこ.


ワルザザードを出発した後は,結構ノンストップでかっ飛ばす.何となく,標高がまた上がってる気がするなぁ.


2時間程走って,16時前にやっとトイレ休憩.


しかしその後はちょこちょこと停まりつつ進む.


怪しい露店でも停まり,デザートローズが10DH(¥140)と安かったので買ってみた.


ダデス渓谷のホテルに着いたのは,17時過ぎ.いやー長かったが,サハラ砂漠まではまだ半分か….


ダデス渓谷への車 »

しっかしホント周りに何も無い所だ….


ホテル自体は渋くていい感じだ.廊下にはちょっと変わったストーブがあり,食堂では暖炉がカッチョ良く火が燃えている.


しばらくしてから晩御飯になったが,ツアーの他の皆は既に持ち込んだお酒で始めちゃってる.食事は大皿に盛られた食べ物を皆で分け合うタイプで,これってあまり仲良く無いと微妙なんだよなぁ….メンバーの一人のイギリス人は,ベジタリアンらしい.そしてクスクスはイマイチだった.


食後はもう寝るしかないんだが,部屋がスゴい寒い(泣).布団も短いし,寝づらくてたまらん.朝早かったから早く寝たいのに….