マヤの壁画は程よくグロい

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6時に目覚ましで起きる.娘が4時頃に起きてしまったが,オッパイを少し飲んだらすぐ寝てくれたのでわりとグッスリ寝れた気がする.

今日は個人的なこの旅のクライマックス,チチェン・イッツァへの日帰りツアー.7時半にホテル出発なので余裕を持って1時間半前に起きたのに,娘の準備もしてるとギリギリ.急いで準備をしていたら娘に間違って大人用の日焼け止め塗ってしまった.急いで濡れタオルで拭いたものの水だけじゃ綺麗に取れず(汗).5ヵ月の乳児に大人用の日焼け止めはどこまで悪影響があるんだろ….

バスはほぼ時間通りに来たけれども,そこから荷物を入れたり切符をチェックしたりしたので出発したのは結局8時前.ほぼ満席の車内でガイドが話すには,「今日はそんなに暑くないですね〜」って.ホントかよ?

乗車時につけられたリストバンドに加え,洋服につけるイカしたワッペンまでゲット.無駄にテンションが上がる(笑)

このままチチェン・イッツァまで突っ走るのかと思いきや,30分程走った所でバスの乗り換え.どうやら各ホテルから回収した客を一旦ここに集めて,目的地やツアーの言語ごとに再配置するようだ.似たようなバスが沢山停まっているが,「紫の線の上歩いて行って」と.なる程,これは面白い.これなら間違えようがないよなー.

乗り換えたバスはチチェン・イッツァ行きの英語ツアーだが,2人だけスペイン語の人が混ざっている.なもんでガイドは英語とスペイン語の両方で説明するが,2人ぐらいどうにかならなかったんかね.その他の乗客はUSやUK,あとはチリから来てたりと色々.でも乗車率は半分ぐらいで,ここまでのバスよりは空いてる.

9時頃,朝ご飯が配られる.中身はサンドウィッチとマフィンと,久しぶりに軽めでいい感じだ.

後はチチェン・イッツァまで一直線.草原の中をひたすら走る.しかし看板のkm/h表示が懐かしいなぁ〜.

ホテルを出発してから4時間,バスを乗り換えてからは3時間ぐらいでチチェン・イッツァに到着.

チチェン・イッツァの中は人がいっぱい.娘は抱っこ紐にしようか迷ったが,ガイドに聞くと「ストローラーを持っていけ」と言うのでストローラーで行くコトに.最初は遺跡内の地面のコンディションが分からなかったので躊躇してたんだが,持って行って本当に良かった.ほとんどが舗装されてない道だったが,ストローラーなら問題ないレベルの凸凹.何より娘用に終始日陰を確保出来たのが良かった.他の荷物も乗っけられて楽だったしね.

遺跡に入ってすぐの土産物通りを抜けると,すでに木立越しにエル・カスティージョが!!デッカいなー.そして思ったより綺麗.

しかしメインディッシュにはまだ近付かない.まずは近くの木陰でガイドから一通りの説明を受けるが,娘がぐずり始めて聞いてる余裕無し(泣)

そして遺跡回りをスタート.まずは千本柱の回廊.沢山の柱が綺麗に並んでいて中々いい感じだ.昔は屋根が乗っかっていたそうだが,思ったより柱が低いかな?俺の身長とそんな変わらない気がする.屋根はどんな感じに乗っかってたのかな?

そのまま隣にある戦士の宮殿へと移動.ここは頂上に生け贄の心臓を捧げたというチャック・モール像が…,って近過ぎて頂上が見えーん!

これぐらい離れてようやく見えた.つーか遠過ぎて肉眼じゃおぼろげな形しか分からないじゃん.

少し崩れ気味な金星の台座へと移動すると,ここにもチャック・モールがいる.遺跡もチャック・モールも傷んでるけど,もともと想像してたチチェン・イッツァはこんな感じだな.でもレリーフの柄がマヤっぽくていいねぇ〜.

お次は鷲とジャガーの神殿.形はさっきの金星の台座と似ているが,だいぶ綺麗.鷲とジャガーの壁画もくっきり見える.

そして球技場.球技場は思ったより広いが,その分殺風景だ.ただ球戯でボールを通したという壁のリングは結構な高さで,これにボールを通すのはかなり難しそうだ.つーかどんな試合だったんだろう?両脇の壁画は所々しかないが,インパクトがあって良い感じ.首を落とされて血しぶきが蛇になってるそうだ.首を落とされているのは勝者とも敗者ともいわれているが,まー落とされたくはないもんだ.

ここでガイドによるツアーは終了.トータル1時間半ぐらいだったかな.後は解散して,1時間の自由行動.って結局エル・カスティージョには行ってないじゃん.説明するまでもないから自分で行けって事か?

まー,ちゃっちゃと回ろう.まずは球技場の外側に隣接しているジャガーの神殿.もしかして,この,少し間抜けな四肢動物がジャガーですかね….

球技場の隣にあるのはドクロのレリーフがイカした生け贄の台座.よくこんだけドクロ並べたな(笑)

そしてメインのエル・カスティージョ!!チチェン・イッツァの中心にあるのでさっきからずっと見えてたけどね(笑).改めて見ると周りの芝生が結構広くてポツーン感が高いなー.それに綺麗な壁面と崩れかけた壁面とがあるが,修復中とかなのかな?残念ながらククルカンの光臨日に来る事はできなかったけど,神殿を見れただけでも結構満足♪欲を言えば上って上からの眺めを堪能してみたかったなー.

その後は千本柱の回廊の内側に行ってみる.しかし中のエリアはあまり見所もなくイマイチ.そそくさと退散する.

そこから未踏の南側へと進むと,通りの脇に干上がった窪みを発見.ガイドブックの地図によるとここはセノーテな気がするが,まさか干上がったりはしないよな….

さらに進むと,墓の台座と金星の台座が出現.これはどちらも他と比べると小振りだ.二つとも台座感は高いが,上になんか乗っかってたのかな??

その先に出てきたのは高僧の墓.お,エル・カスティージョのミニ版みたい.同じ形なのに向こうは神殿,こっちは墓なんかな?

という所で時間切れ.無理すれば天文台まで行けなくはないが,娘もいるので余裕を持って早めにバスに戻る事に.バスに戻ると氷でキンキンに冷えた濡れおしぼりが用意されていた.日焼け止めは塗っていたが,日差しに焼かれた肌にこれはたまら〜ん.ちょっとビッチョリ過ぎるけど….

11時半に到着してから14時半まで,だいたい3時間の滞在でチチェン・イッツァの観光は終了.あっという間だったなー.

みんなを乗せたバスはチチェン・イッツァを後にし,次の目的地へと向かう.

1時間程走って着いたのはセノーテ.川が少ないユカタン半島の,貴重な水源だ.バスから降ろされるとお土産村のような場所になっており,奥にある門戸を抜けると地下に下る形でセノーテへとつながっている.

洞窟のような岩壁を抜けると,ポッカリ空いた巨大な穴ボコに水を溜めたような地形のセノーテが現れる.

セノーテがチチェン・イッツァのツアーに組み込まれてるのは良くある話だけど,組み込まれるセノーテはツアーによって少し違うみたい.有名なのはIk Kilだと思うが,今回のツアーに含まれていたのはZaciというセノーテ.景観としてはいい地形をしていて綺麗なんだが,正直,水質はイマイチ.大きな池って感じ.流石にこれじゃー泳ぐ気にはならんなーと思っていたら,泳いでる人がいるわ….

しかし気が付くと娘がウンチをオムツの腹側から漏らすという大惨事が発生(泣).セノーテをまったり鑑賞する時間もなく,一足先にバスに戻って洋服一式総取り替え.

皆がセノーテから戻って来てからバスで10分走り,降りてからさらに10分歩いてようやく昼飯である.ってもう16時半だよ.朝に軽くサンドウィッチ食べたっきり何も食べてない.ちょいとスケジュールの組み方がおかしいだろ….

待ちに待った昼飯は,La Casonaというメキシカン.こんだけ腹が減ってれば何でもいいと思ったが,ここのメキシカンは中々おいしい.ホテルのレストランでは見ない食べ物のもあるし,種類も多い.

ガイドお勧めのブラック・ソースのターキとライムスープも試してみるが,どっちもウマい.ビールもサーバーで,好きなだけ自分で入れられる(笑)

お腹いっぱいで満足してバスへと戻る.ちなみにここはValladolidという街で,教会や建物の雰囲気といった街並みは結構いい感じ.街の中心にあるフランシスコ・カントン公園のカップルで向き合って座れる椅子は斬新過ぎる.ただ観光する時間はほとんどなく,ガイドには「ご飯の時間を削って観光するのもいいですよ〜」って言われたが朝から何も食ってない状況じゃちょっとな….

その後はカンクンまで一直線で戻る.17時半に出発して,ホテルに着いたのが20時!19時帰りって話だったがだいぶ遅くなったし,外はもう真っ暗.でも「メキシコに来た〜っ」て感じが十分味わえて良かった.

ガイドへのチップは,バスを降りる時に運転手の分と合わせて用意してあるカゴに置いていくシステム.ガイドブックに半日$5が目安とあったので,N$200($16)入れておく.

いや〜,長かった!とりあえずモヒート飲んで気分をリフレッシュ♪一息ついてから娘の日焼け止めを落とそうとお風呂に入れると,またもシャワーの音にギャン泣き.やはり家に帰っての特訓が必要だな….

そして腹の空かない晩飯へ….でも遅すぎる昼食を食べたのが16時半,今はもう21時だからお腹空いててもいいんだけどな.向かったのは予約がいらないイタリアン,Los Arcos.しかし残念ながらメニューが昼と同じだ.昨日頼まなかったチキンカツと蝦のリングイネをオーダー.しかし思いの外,チキンカツがウマかった.

一日ツアーだったので疲れた.早く寝よう.そういやチチェン・イッツァのツアー,貸し出し傘がなかったな….