ペンシルベニア 1/2

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家内がチョコレートのハーシーズの本拠地,その名もハーシー(こっちは地名)へ行きたいと言うので,近くの名所巡りも加えたペンシルベニア州の一泊旅行へ行くコトに.正直ハーシーズのチョコはあんま味が好きじゃないんだが,赴任者にはお決まりのコースなので一度ぐらいは行ってみてもいいかと.家内の妹が遊びに来ていたので軽い遠出としてもちょうどいい距離だしね.

車で知らない街へ遠出をするとお昼をどこで食べるか結構迷うので,今回は事前に入念に計画を立ててみた.初日はフィラデルフィアで昼飯をとり,その後ランカスター郡ロンクスにあるアーミッシュ村を見学.初日はそのままハーシーのホテルに泊まり,近場で晩ご飯.翌日はハーシーズ・チョコレート・ワールドで遊んだ後,アダムスタウンのアンティークショップを冷やかして,レディングで昼ご飯.そしてCrystal Caveという鍾乳洞を見て,帰路につく.

地図にするとこんな感じ.移動距離も初日350km,翌日350kmといいバランス♪

まずは休憩&昼食スポットのフィラデルフィアを目指す.いつも通りスロッグスネック橋,ジョージ・ワシントン・ブリッジ経由でニュージャージー州に渡り,ニュージャージー・ターンパイクをひたすら南下する.

徐々に天気が悪くなってきたのが心配だが,2時間半程で無事フィラデルフィアに到着.よく見る地方都市と異なり,高層ビルがあるのにちょっとビックリ.マンハッタン以外にもビルがあるんだー,と.しかし駐車が大変だった.日曜だった事もあり基本的に路駐するわけだが,ぜんっぜん空いてない!!ちょっと空きがあるかと思うと,たいてい消火栓かガレージの前.しかもわりと狭めの一通だらけの道で,ぐるぐる回って回って,30分かかってようやく停める事が出来た….知らない街はどこら辺が空いてるかが分からず,毎回駐車に苦労するんだよなー.

フィラデルフィアの街並みは結構可愛い.煉瓦造りの建物が並んでいるが,小さい建物がピッチリくっついてる感じ.駐車場を探している時は良さげなお店も結構見かけた.時間があればフラフラしてみるのも良さそうだ.しかし車が入れなさそうな細い路地は新鮮だなー.

お昼はSabrina's Cafeという所にしようと思っていたんだけど,行ってみると激込み.それよりも歩いてる途中で見付けたココット屋の方が気になる.看板も可愛いし,なによりココット屋というのが珍しい.ということでランチはそのThe Mildredへ.

中へ入ると内装も綺麗で,インテリアもオシャレ.ロングアイランドには中々こういう店がないんだよなー.

食事はもちろんココットから選ぶが,種類が多過ぎて悩む.しかも何が出て来るんだかイマイチ分からない(笑).熟考の末頼んだのはブカティーにというパスタにエッグスベネディクト,それにcanestriという謎の料理.しかし出てきた料理は,なぜかcanestriだけ鉄鍋じゃなく普通の皿に盛られている.コイツは本当にココットですか??という疑問に駆られるが,味はどれも美味しい♪とても満足だ.

そしてフィラデルフィアを後にし,アーミッシュ村があるランカスター郡まで突っ走る.

車窓はいい感じに,段々田舎になって行く.しかし時間がちょっとヤバい.アーミッシュ村は17時までって事だが,すでにナビの到着時刻が16:30を越えている.ちょっと昼飯に時間をかけすぎたかな.15分おきに30分のツアーが実施されていると書いてあったが,最終ツアーの開始が17時なのか,それとも終了が17時なのか,そこが問題である.

車を飛ばしに飛ばして,アーミッシュ村についたのはなんと16:50(汗).これはダメかー?と思ったが,聞いてみると17時から最終ツアーをやると!セーフ♪ギリギリ間に合ったー.

ツアー出発までは土産物売り場で時間潰し.ここは17時で閉まると言われたので,帰る時には開いてないしね.しかしアーミッシュの人形には顔が描かれないと言う話だったが,顔つきの人形もありますな….

ツアーが始まってみると,お客はうちの家族だけ.まー時間が時間だし,そりゃーそうか.アーミッシュの歴史を軽く説明された後,まずはキッチンから.アーミッシュの人は電気を使わないのだが,ミキサーは圧縮空気で,冷蔵庫やライトはプロパンガスで動くらしい.電気はダメだけどガスはオッケーという基準がイマイチ分からんが,ハイテクにどっぷり浸からないように色々工夫しているそうな.

もちろんミシンも人力.それに使っていい色も黒や青など地味な色に限られていて,服や壁の色もそれらの制約を受けるらしい.

次は2Fの寝室.ベッドはスプリングを使わずに紐でマットレスをのせてる.かけてあった服も色々説明してくれたが,ボタンは過剰な装飾なのでなるべく使わないようにしているとの事.ボタンのある服を切る時は上から見えないように別の服を着たり,縫い針の様なピンで留めてたりする.間違って刺さっちゃったりしないのかな….

最後は洗濯場へ.アーミッシュの人は,アメリカじゃ珍しく外に洗濯物を干すんだそうな.

こんな感じでツアーは20分程で終了.あとは自分達で好きなように回ってとの事なので,プラプラとする事に.ちなみにココには本当のアーミッシュの人は住んでおらず,観光用の施設になってる.なのでそんなに大きくはない.

まずは家畜小屋から.牛にヤギ,豚とベタな動物達だが,子供の動物ばかりで結構可愛い.ちょっと臭うけどね.

アーミッシュの人が移動に使う馬車も展示してあり,乗る事も出来る.

次は学校.形は全然違うけど,木の机が懐かしいなぁ〜.生徒の数が多くないので1つの教室で学年の生徒が一緒に勉強するらしいが,机が前に行く程小さくなっていくのが面白い.

そして鍛冶屋.車輪から耕作機まで色々作ってるもんだなー.

トータル20分程見て回って見学終了.そして今夜の宿泊地,ハーシーへと向かう.

これまた田舎道をかっ飛ばし,40分程でハーシーへ到着.

今夜の宿はHershey Lodge.ハーシーに来る事はもうないだろうと思い,とことんハーシーズ尽くしにしてみた.

チェックインすると早速ミルクチョコレートバーを渡され,部屋に入るとナンバープレートもシーツも壁紙もキスチョコ模様である.いやー,流石だ….

時間もいい感じになってきたので,晩ご飯の場所を探しに近場を車で走ってみる.しかしあまり店が見当たらず,あっても日曜で休みだったりでいい店が見付からず.結局ホテルのHERSHEY GRILLに落ち着いてしまった.

しかしホテル内のレストランと言うコトで帰りの運転の心配がいらない.なもんで久しぶりに外でビーーーール!!食事も進むぜ♪

調子に乗ってDEATH BY CHOCOLATE MARTINIというチョコレート・ウォッカとチョコレート・リキュールのカクテルまで飲んじゃう.スイートな見かけとは裏腹に,結構パンチが効いてて今夜は良く寝れそうだ(笑).しかもこのグラスはお土産に持って帰れるというオマケ付き.

いい感じに酔っ払って部屋へ戻る.今日は移動で疲れたし,明日も同じぐらい運転するから早く寝よっと….