ペンシルベニア 2/2

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朝ご飯は,Hershey Lodgeの中のLebbie Lebkicher'sで.今回は朝食付きのプランにしてみたんだけど,周りはあまり食べられる場所がなさそうだからちょうど良かった.ちなみに朝食はホテル内の3つのレストランから好きな所を選べるので,昨晩と違う所にしてみた.

しかし出てきたメニューは普通の値段付きメニューで,朝食付きプランで食べられるのがどれだか良く分からない.聞いてみると「好きなの一品,どれでもOKだよ」と.へー,何でもいいのかー.メニューをざっと見ると,Breakfast Strataという食べ物が昨日見たばかりのアーミッシュを冠するチーズを使っている.その単語にだけ惹かれ,どういう食べ物かも良く分からずに頼んでみる.これがウェイトレス的にGood Choiceだったようで,「本当に美味しいから!」的な推しっぷりだった.出てきたのはパン入りキッシュのような物で,確かに美味しいな〜.しかしパンケーキにチョコをのっけてくるのが流石Hershey!

ちなみにHershey Lodgeはロビーに巨大な暖炉があって,宿泊客には人気のまったりプレースになってる.ここでダラダラするのも悪くなさそう.

食後はホテルをチェックアウトして,ハーシーズ・チョコレート・ワールドへと向かう.

その前に,ハーシー名物,Chocolate Ave.のキスチョコ街灯をチェキラ♪お〜,リボンも再現されていてなかなか完成度が高いじゃん.包み紙あり・なしの2バージョンあるのもバランスが良くてイイね.夜に電灯がつくとどんな感じになるかも見てみたかったなー.

そしていよいよ今回のメインイベント,ハーシーズ・チョコレート・ワールドへ!!

って入口のキャラクターが可愛くない….

気を取り直して中へと入ると,既に甘〜い匂いが漂う.さすがだ….

中にはいくつかアトラクションがあるが,まずは無料のHERSHEY'S Great American Chocolate Tour Rideに乗ってみる.

これはディズニーのIt's a Small World的な乗り物に乗って,チョコレートが出来上がるまでの行程を探検しよう!というアトラクション.牛から牛乳を絞る所から始まり,カカオの気分で焙煎されながら進むと,カカオはいつの間にかミロ状態に!

途中から良く分からなくなったけど,固めて砕いて,ミルクを混ぜて,まわせばチョコレートの出来上がり.

最後に包装すれば,完成だ♪綺麗にパッケージングされたチョコレート達がどんどん出荷されて行く〜.

10分程のアトラクションだったが,BGMでずっとかかっていた「ミルクチョッコレェ〜ト♪」という音楽が頭に刷り込まれてしまった.さらにアトラクションが終わるとすかさずハーシーズを配る所がチョコレート・ワールド(笑)

他のアトラクションは有料だが,何か一つぐらいやってみようと選んだのは「HERSHEY'S Create Your Own Candy Bar Attraction」.自分専用のチョコレートを作っちゃおうぜ!というヤツで,赤ちゃんがいても参加OK.ちなみに$14.95と中々いいお値段である,

スタート地点で待ってると,これから食べ物を扱うので帽子とエプロンの装着を指示される.そして製造機械と本日の流れの説明を受け,いざチョコレート作成へ!!でもこういう時に限って娘がグズるんだよね….

自分のチョコレートを作ると言っても,直接チョコレートを溶かしたり型に入れたりするわけではない.なんでも機械で自動化のこのご時世,専用端末でチョコレートの種類やトッピングを指定すれば,その指示通りに機械がチョコレートを作ってくれるようになっている.というコトでまずは端末で作りたいチョコレートの入力を行う.最初にミルク・ダーク・ホワイトからチョコレートの種類を選び,次に中に入れるトッピングを選ぶ.最後にフリカケをかけるか選んで,チョコレート製造のベルトコンベアーへと移動する.

ベルトコンベアーの開始位置で自分のチケットのバーコードをスキャンさせると,そっからチョコレートが作られ始める.

ベースのチョコレートが運ばれて来て,ベルトコンベアーを流れながら選んだトッピングが注入される.最後にドロドロのチョコレートをこれでもか!と上からかけられ,冷蔵ゾーンをゆっくり通過して行く.

冷やすのには時間がかかるので,その間にパッケージのデザインをしながら待つ.

冷却が終わり機械で梱包されたチョコレートを,おばさんがプリントアウトされたパッケージで手際良く包んで完成〜♪

ぶっちゃけ自分で作った感が薄いし,そもそも帽子とエプロン本当に必要なんかい!?って突っ込みたくはなるが,チョコレートの製造機械を間近で見れるというのはわりと楽しい.

後はお土産コーナーをプラプラ.大量のチョコが陳列してあるのは当然だが,チョコレートドリンクの存在感はすげーなー.飲む気にはならないけど….

これにて,ハーシーズ・チョコレート・ワールドは無事終了.車に乗り込み,次の目的地,アダムスタウンを目指す.しかし今日は天気がいいなぁ〜.

アダムスタウンはハーシーからそれほど遠くなく,一時間弱で到着.アダムスタウンは別名「Antiques Capital」という程,アメリカ屈指のアンティーク街らしい.正直アンティークには全く興味がないんだが,家内がどうしても買いたいというので今回の旅程に追加された.アンティークの街という事でかなりのアンティークショップがあるんだが,店ごとに商品のジャンルがある程度決まってるらしい.しかも車社会のアメリカなんで店と店の間がそれなりに離れてる.なもんで適当にどっか入ってみようという感じで行くと,どこに行けばいいんだか全然分からなくなってしまう.

家内はFire-Kingの食器が買いたいという事だったので,事前に調べておいた店へと直行する.最初に向かったのはMad Hatter Antique Mall.

アンティーク屋だしゴミゴミして狭いだろうからストローラー無理だろうなー,と抱っこ紐で娘を抱えて中に入ると,広い…(汗).なんじゃこりゃ?まるで倉庫じゃないか….

「あんま興味ないけど,面白そうな物がないかフラフラ見てみるか〜」と思っていたが,とてもそんな気にならない.あまりにも大量に物がありすぎて,全部を見れる気がしないどころか,逆に何を見ていいのか分からなくなる状態.これじゃー欲しい物が決まってても探すの大変だ.

たまたま日本のオモチャも発見.これ,マジンガーZだよなー.

見過ぎてお腹一杯になってしまったので,撤収して次の店へ.到着したのはさっきのMad Hatter Antique Mallの姉妹店,Pine Hills.いやー,建物からしてまたデカい….

中に入ると…って,やっぱりデカい….凄まじい物量作戦だな.

価値の分からない俺には単なるガラクタの山にしか見えないけど,この商売でちゃんと食べていけてんのかなー.9割ぐらいの品物は動いてなさそうだけど.

家内はお目当てのFire-Kingを見付け,色々物色して買い込んで満足そう.しっかし,この食器の良さが全く分からん….

気が付けば14時半過ぎ.だいぶお腹も空いた.もともとアダムスタウンにはご飯を食べられる所がほとんどないと聞いていたが,ダイナーとかは普通にある.ただ折角ペンシルベニアまで来たんでフィリー・チーズステーキ食べたいと,調べておいた隣町の店まで行ってみる事に.

向かったのは車で15分程のレディングにあるJimmie Kramer's Peanut Bar Restaurant.

店名は深く気にしていなかったが,店に入るとごみ箱のようなバケツから汲まれたピーナツが出てきた.しかも床を見ると大量の殻が….店主がピーナツ大好きみたいだな(笑)

ピーナツはさておき,Beef Cheesesteakを!!と早速注文.すると出てきたBeef Cheesesteakは,めちゃボリューミー(汗).パンのサイズはともかく,挟まってる肉の量が半端ない.しかし程よくチーズが絡んだ肉は中々ウマい♪

遅めの昼食を終えた後は,今回最後の観光スポット,Crystal Caveへと出発.しかしカーナビによると到着予定は16:30.Crystal Caveの終了時間は17時.なんか昨日と同じ状況になってしまった….こっちのカーナビはいつも挑戦的な到着時刻を提示してきて,法定速度をちゃんと守って走ると絶対時間通りに着かないんだよね.

案の定,Crystal Caveへ到着したのは16:45.駐車場を見渡しても,他の客が全然いないし….

駆け込んで聞いてみると,これからツアーをやってくれると.良かった,ぎりぎりセーフだった….ただすぐに始めたいから階段を上って上の小屋で待っててとの事.そのくらい全然問題なっしと抱っこ紐を準備して上り始めると.ツアーガイドと思わしき人が既に前を歩いてる.いやー,こんなギリギリに駆け込んでスイマセンねー.

まずはプロジェクターの上映室で,簡単にこの鍾乳洞の歴史ビデオを見る.お決まりの浸食されて…な説明が流れるが娘がまたぐずる.しょうがなく暗闇でウロウロあやしてたので何を解説してたのかイマイチ分からず.

そして鍾乳洞の中へ突入〜.しかし昨日のアーミッシュ村もそうだったけど,俺らだけでツアーをやられるとガイドの英語を聞き続けなきゃいけないので結構疲れる.正直何言ってるか分からない時が沢山あるが,他に誰もいないから俺らが反応するしかないしね….

鍾乳洞の中はひんやりで,アジアのどこぞみたいに原色で激しくライトアップしたりしてないので,落ち着いてていい感じ.かつてこのひんやりを活かして野菜の貯蔵庫にしようとしたが,湿気が多くてダメだったらしい.

抽象的な鍾乳石の形を身近な物に例えるのはどの国も一緒だが,ベーコンに例えてるのには笑った.確かに見かけはソックリだが,アメリカ人はどこまでベーコン大好きなんだ!?

しかし昔は保護が行き届いていなかった事もあり,触られて変色したり,お土産にポッキリ折って持ち帰られた所もチラホラ.鍾乳石を折ってコンクリートで階段にしてしまった所もあるが,ここは逆にもう成長が止まってしまった所だから触ってもOK.触ってみると滑らかな見かけとは裏腹に,とっても固い.当たり前か(笑)

折り返し地点は少し高台になっていて,通って来た鍾乳洞の全体を半分ぐらいは見渡せるようになっている.ここでガイドに「電気を消して発見当時の明るさを体験できるけど赤ちゃんが,真っ暗になるので赤ちゃんが怖がるかも.どうする?」と聞かれたが,怖がるも何もさっきから泣きっぱなしで今更なので,「やっちゃって下さい!」とお願いしちゃう.消してもらうとホント真っ暗.昔は入口からここまで来るのに何時間もかかって一日がかりだったと言うが,この暗さなら納得だなぁ.

そんな感じで40分程でツアーは終了.ガイドにお礼を言って車で帰り支度をしていると,その横をガイドと職員がチャッチャと車に乗って家に帰って行く.帰るの早っ!!(笑)

さぁ〜,後は家まで帰るだけだ!ニュージャージー・ターンパイクをかっ飛ばし,いつも通りVince Lombardi Service Areaで休憩してロングアイランドを目指す.途中,ジョージ・ワシントン・ブリッジで謎の渋滞に捕まったが,わりと順調に走る事が出来た.

家に着いたのは3時間半後の21時.メーターをチェックしてみると,この2日間の走行距離は460マイル.いや〜,運転したな〜.明日は普通に仕事だから,早く寝よっと.