グランドサークル 2/5

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今日はアンテロープ・キャニオン,ホースシュー・ベンド,モニュメント・バレーを一気に見て回る,2日目にして既にクライマックスの1日.アンテロープ・キャニオンは10時からを予約してあるので,それに間に合うように7時に起きてモーテルの朝ご飯へ.

モーテルの朝ご飯と言えばもちろんコイツ!!やっぱ自分で作るワッフルだよねぇ〜♪最初に出会った頃に比べると自分でも格段に作るのが上手になったと思うが,それでも変わらない安っぽい味がたまらない(笑)

ところでこの壁の絵によるとここPageはグランドサークルの中心らしいが本当なのかな??今まで全然聞いた事なかったけど….まぁ「日本の中心はドコ?」みたいに諸説ありそうだ.

ちゃっちゃと支度をして集合場所のナバホ族居留地の入口へと向かう.集合場所まではモーテルから車で10分と近いが,ツアー開始の1時間前には来いと言われているので9時前に着くように出発する.

ただしこのエリアではタイムゾーンに要注意である.アリゾナ州を含む山岳部標準時(MST,UTC-7)はこの時期,夏時間の為にMDT,UTC-6になっている.しかしアリゾナ州だけは夏時間を採用していないのでUTC-7のまま.ところがアリゾナ内のナバホ族居留地は夏時間を採用しているのでUTC-6,とマイナス×マイナス=プラスで結局どっちやねん!状態.泊まったPageは普通のアリゾナ州なのでUTC-7,集合場所はナバホ族居留地なのでUTC-6,と車で10分の間に1時間の時差が発生する.しかし今回の予約確認メールは夏時間のMDTではなくMSTの10時とあったので,結局Pageと同じアリゾナ州の通常時間で移動する.

集合場所に到着するとだいぶ早く来過ぎた感があるが,取り敢えず大人$20,0歳児でもしっかり徴収する子供$20のツアー代を支払う.それに加えてナバホ族居留地への入場料$8がかかるが,こちらは7歳以下は無料なので2人分でオッケー.しかしこんな荒野でもクレジットカードが使えるのがスゴい.

アンテロープ・キャニオンにはUpperとLowerの2種類があるが,身重の家内にLowerの狭い階段上り下りは辛いのと両方行ってる時間がないのとでUpperのみを観光.UpperもTripAdvisorを読むと予約いらないと書いてる人もいたが,予約サイトだと人気の11時はもう埋まってたりと人数制限が良く分からなかったので念の為に予約はしておいた.

しかしやっぱり早く来過ぎたようで,ぶっちゃけヒマ.手続きもすぐ終わってしまったのでまだ1時間近くある.子供もヒマだが砂遊びぐらいしかやる事がない.

ちなみに州ごとにデザインが異なるアメリカのナンバープレート,集まった車を見ているとユタ州とアリゾナ州を発見.ユタ州は有名なアーチ,アリゾナ州はサボテンとモニュメント・バレーのような景観がモチーフなんだね.

10分前になってようやくみんなが集められ,説明が始まる.今回は10人ずつのグループで探索するという事で順番に名前を呼ばれてグループ分けされていく.

ここからアッパー・アンテロープ・キャニオンの入口までは車で移動.という事で準備ができたグループから車へと乗り込む.さぁ〜,出発だ〜!!

車はそんなにスピードを出さず15分ぐらいで入口に到着.先に着いたグループから順番に中に入って行く.

中に入るといきなりの絶景で,波打つ左右の壁に挟まれる.

しかし中は終始大渋滞で人が入らない写真を撮ろうとするとスゴい難しい.

必然的に縦長のアングルも多くなる(笑)

上を見上げるとなんとも綺麗だ.

条件がいいと上からさす太陽の光がビームのようにハッキリと見えるんだが,あいにく今日は曇り気味で見る事が出来ず.写真撮影ツアー用にガイドが砂を巻き上げたりして頑張ってはいたが,今日はちょっと無理みたいだね.

つい形ばかりに目がいきがちだが砂岩に近付いて見ると不思議な表面でそれも面白い.

奥に進につれて段々狭くなり,通り抜けるのも難しくなってくる.

と思ったら少し開けた明るい所にでて往路が終了.気が付けば入ってから1時間も見ていたみたいだ.

あとは来た道を引き返すだけで,復路は写真をあんまり撮らなかった事もあってなんと10分もかからずに出てしまった.距離的には短かったんだね.

来た時と同じようにグループごとに車に乗り,集合場所へと戻ってきたらその場で解散.という事で次の目的地,ホースシュー・ベンドへと向かう.

アンテロープ・キャニオンからホースシュー・ベンドも近くて車で10分ぐらい.来た道を戻り,泊まっていたPageを少し通り過ぎた所にある.ちゃんとした目印はないが車がたくさん停まっているので場所は分かりやすい.

駐車場からはいきなり丘になっていて向こう側は全然見えない.えっちらおっちら上ってみると,うぉー,結構遠い….皆が集まっている崖っぷちまで転々と人の列が続いている.

という事でこの乾燥しきった大地を歩く事20分,目の前にホースシュー・ベンドがどーーん!と現れる.パッとみると池に浮かんだ島と勘違いしてしまいそうなぐらい見事に湾曲した巨大な峡谷だが,デカ過ぎて全景をカメラに納めるのはなかなか難しい.

何枚かの写真を頑張って合成すればこんな感じ.

ここは柵が全くないので横から見ると皆突き出した崖の上に乗っていて結構というかかなりスリリング.どこまで前に出るかは完全に自己責任で,自分の足下も一歩間違えば下まで真っ逆さま.こりゃーいつ死人が出てもおかしくないね,ホント.

しかしここまで見事に切り立った峡谷もスゴいなぁ〜.良く見るとコロラド川を船が走っているが,パッと見た限りこの崖を上り下りできそうな場所は見当たらない.どこから来てどこへ行くんだか….

ここはこの風景しか見る物がないので滞在時間は10分程で終了.駐車場へと戻るが,帰り道は緩やかな上り坂が続くので結構辛い….

さー,次の目的地へ…と行きたい所だが気が付けばもう13時.街を出てしまうとドコに店があるのか全然分からないのでPageでお昼ご飯を食べて行く.アメリカじゃ珍しいクレープ屋さんを発見したので久しぶりにクレープを.食事系とデザート系を頼んでみるが,味はいいんだけど量がやっぱり半端ないね(笑)

もちろんガソリンを補給するのも忘れずに.

ここからはモニュメント・バレーまで一気にドライブだ.ほとんど車のいない荒野をひたすら走り続ける.ただ分岐も曲がり角もあんまりないので道に迷う事もなく,クルーズ・コントロールを使っているので運転はわりと楽である.

2時間程走った所でようやく「あと4マイル(6.4km)」の看板が出てきて,その後ほんの一瞬だけ道はユタ州に入りすぐアリゾナ州へと戻る.

すると今度は開拓者的な銅像がお出迎え.とは言え誰だかサッパリ分からんな….しかし周りはもうビュートも出てきて既にそれっぽい雰囲気.テンションが上がるね〜.

最後に入場料$20を払って,ようやくモニュメント・バレーだ.

ホースシュー・ベンドからは2時間.昨日に比べると全然走った気がしない(笑)

そのまま進むと今夜泊まる予定のThe View Hotelへと到着する.ここにはVisitor Centerもありモニュメント・バレー観光の起点となる.本当はここで一息つきたい所だけどもう17:30.20:44の日の入りまでに戻ってきて日が沈む景色をここから拝みたいのでこのまま観光へとGo!

モニュメント・バレーは歩いて回る事は禁止されていて,車でドライブしながらView Pointを転々とする感じ.まぁ歩いていいって言われてもそんな時間ないけど.

1つめのView PointはThe View Hotelからも道中もずっと見えていたモニュメント・バレー最大の大物,ミトンとメリックのビュート.ここで見たかった景色はまさにこれなのでこの序盤でかなり満足.く〜,荒野の中にポツンとそびえ立つ感じがたまらないぜ!

次は車で5分走ってエレファント・ビュート.うーん,象って言われればギリギリ象か….

また5分走って今度はスリー・シスターズ.これも「3」は分かるが修道女かと言われると ….しかしこの数分の鑑賞の為に子供をカーシートにロックしたり外したりするのが意外と面倒くさい.

この荒野を車が走ってる感じは,ちょっとダカール・ラリーっぽくてたまらなくカッチョいい.

お次ぎはジョン・フォード監督お気に入りのジョン・フォードズ・ポイント.

ここはなかなかいい.他と違って少し高台から景色を望めるので広大な感じが良く分かる.最初に見たメリック・ビュートやミトン・ビューとも良く見えるし,遠くを走る車がまたいい味出してる.

少し戻ってキャメル・ビュート.ラクダよりだいぶおぞましい顔をしているが,周りの荒廃感に合っててむしろ良いかも(笑).珍しく緑が多い草原の中を馬が歩いていたがこれも雰囲気出てるなぁ〜.

また5分走ってハブへ到着.どれがThe Hubだか全然分からん…と思ってたけど後から写真を見直したら左の方に辛うじて写ってた(汗)

それよりも真後ろにあったレイン・ゴッド・メサの方が存在感が半端ない.壁面にはめっちゃデカい穴あいてるし下には巨大な落石が砕けたあとが散乱している.こうやってどんどん小さくなってっちゃうのかな.

正面にあるサンダーバード・メサも手前に砂山がこんもりとあって風化が進んでそう.

ちなみに子供が荒野の草に埋もれる感じの写真を撮ろうと頑張ってみたがどうも思ったのと違う….何がいけないんだろう….

また少し車を走らせトーテムポールとYei Bi Cheiへ.ここからは細長い棒が何本か集まった1つの地形に見えるが,重なって見えてるだけで一番右の1本のトーテムポールとそれ以外のYei Bi Cheiが少し離れた場所にある.トーテムポールはそれっぽい.と言ってもただの棒だが….Yei Bi Cheiはナバホ族の精霊の名前で,冬に行われるその精霊の儀式に出てくるファイアーダンサーに形が似ているらしい.

そしてすぐ隣りのSand Springsへ.ここは何が泉なんだか分からないけれどThe Cubeというめっちゃデカい石が観光客の心を奪う.自分でもちょっと頑張ってポージングしてみた.

しかしこの人には敵わなかった….支えてる感,半端ない.

子供は無邪気に石を見付ける度に座りこんで遊んでしまう.おかげであまり時間がないのになかなか次の場所へと進めない(笑)

そんな子供をなだめて1.5マイルぐらいある巨大なSpearhead Mesaに沿って北上する.

着いたのはアーティスト・ポイント.ここは開けた場所でジョン・フォードズ・ポイントよりもだだっ広い.こうやってみるとデカいな〜と改めて広大さを感じる.

さてもう20時.まだ小さいView Pointは残っているけど日の入りの時間が迫っているので観光ドライブはここで終了してホテルに戻ってチェックインする.さすがThe View Hotelというだけあって部屋からの眺めはスゴい.ミトンビュートとメリックビュートがバッチリだ.

手早く準備をしてホテルの外へと出ると既にカメラの準備をしている人で一杯.みんな考える事は一緒だ(笑)

しかし今日はちょっと雲が多い.快晴だと日の入りの時にビュートだけが夕日に赤く照らされるようだが,夕日は雲に埋もれていく感じで最後はモヤッと暗くなって行くだけで終わってしまった.残念….

もう21時過ぎだがようやく晩ご飯.と言っても選択肢はホテルのレストラン以外になし.ナバホタコを頼んでみるが,SMALLと書いてあったわりには揚げパンが厚くてお腹いっぱい.子供用に頼んだ恐竜の形をしたチキンナゲット,DINO BITESは予想通りのクオリティ(笑)

部屋に戻ってきたのは22時を越えた後で,子供もすぐにコテンと就寝.今日はいっぱい観光したので,明日のドライブに備えて早く寝よう〜.