ハイジはどこだ〜?
今日はスイスへと移動する.ホテルは朝食付だったが,ドイツ最後の食事なのでソーセージを食べようと,昨日と同じ店でソーセージを食べる.そして今日もユーロパスを使って電車に乗り込み,スイスのグリンデルワルトを目指す.
まずはマンハイムで乗換えスイスに入る.国境と呼ばれる場所を通ったが,これといって何があるわけではない.しょせん人間が作った境なんてそんなもんだ.スイスのベルンに到着した後は,インターラーケンへと向かう.最初はフュッセンのような雰囲気の中を走っていたが,トゥーン湖が見えてくるとしだいにスイスらしい感じへと変わっていく.山と綺麗な湖にはさまれて走るのはとてもいいものだ.
そしてインターラーケンへと到着.しかしここは自然がすごいというわけでもなく,近代的というわけでもない.言ってしまうと悪いが,中途半端に発展した何もない所だ.ここから登山鉄道でグリンデルワルトを目指すのだが,あいにく発車までは時間がある.そこで昼食にすることにした.ここら辺はドイツ語圏なので,目に付くのはドイツ語ばかり.それはもう違和感ないのだが,使うお金だけが変わって変な感じだ.特に今回のスイス滞在は短いので,お金になれる前に出発してしまいそうだ.
登山鉄道を使ってグリンデルワルトへと到着するが,これはすごい.一言でいえば,まさにアルプス.この山々がそびえる雄大な景色には,誰しも感激せざるを得ない.これじゃハイジじゃなくても白パンを届けたくなる.
しかし,何はともあれホテル探し.これがすまないことには,観光どころじゃない.だが今回のホテル探しは楽に終わった.駅の近くにホテルの紹介所みたいなのがあり,そこのただ電話で簡単に予約できるのだ.これで苦労せずに,駅から少し遠いが安めの宿をゲット.さっそく荷物を担いで,歩いて宿に向かうが,けっこう遠い.地図上の距離というのは当てにならないものである.息を切らして宿に到着するが,ログハウスっぽい感じのいい宿だ.このグリンデルワルトの雰囲気に見事にマッチしている.しかも部屋の窓からの風景がまた最高だ.久しぶりにヒットの宿である.
一休みして,駅へと戻る.途中でコープを見つけて中に入るが,水が安い.信じられないほど安い.なんと500mlのペットボトルで¥50しないのだ.周りのものを見ても,物価が安いわけじゃなく,水だけが安い.綺麗な水が豊富にあるせいなのかしらないが,スイス最大の謎である.
そしてそこから氷河をくりぬいたトンネル,アイス・グロッテを見に行く.時刻表を見るとバスは行きしかなく,帰りは歩いてこなければならない.しかしどのくらいかかるか宿のフロントに聞いたときは,歩いて30分ぐらいとのことだったので大丈夫だろう.だが走り出したバスはなかなか停まらず,目的地は意外と遠い.こんなに遠くちゃ,30分じゃ絶対帰ってこれないっス.
バス停から10分ほど歩いて,アイス・グロッテの足元に出る.見上げると永遠と続く岩肌に,階段が細い一本の線として走る.890段あるらしいがとても正気の沙汰とは思えない高さだ.あんなところまで上らなくちゃいけないのか?近づいてみると,階段といってもほとんどただの梯子.この頼りない木組みだけを使って,上らなくてはならないのか….
恐ろしく急な梯子に苦戦しながらも,10分ちょいで頂上を制覇する.さすがに眺めは眺めは最高だが,息が荒い.疲れた.そしてその心を癒してくれるアイスグロッテ,のはずが小さい….これじゃ1,2分で見終わってしまう.しかし中は冷え冷えで,耳が痛くなってしまうほど.さすが氷河だ.氷の透明度も高く,一瞬作り物のように見えてしまったぐらいだ.それにしても人がいないが,単に時間のせいだろうか?
アイス・グロッテを降りてくると,チケットを売っていたおじさんがいない.これじゃただで上れるじゃないか!と金を払ったのが少々馬鹿らしくなった.駅までの帰路は長く,歩いても歩いても全然着かない.しかも地図の読めないお猿さんが,人の警告を無視して進んだ道がこれまた違う.しょうがなく通りすがりのおばさんに道を聞いて,見覚えのある所へと戻ってくることができた.さらもう1つの氷河,グレッチャーシュルヒトに行きたいと延々と歩かされるが,ついたらなんとCLOSED.開いた口がふさがらない.最悪である.
スイスといえばチーズである.ということで夕食は,チーズを最大限活用したフォンデュに決定.多少値は張るが,頑張ってトライしてみる.しかし最大の難関は,一緒に頼んだスープだった.でかすぎるのである.一瞬壷かと思うような皿で出てくるので,それだけでお腹がいっぱいになりかけた.おかげでフォンデュを食べるのがつらかった.あとフォンデュのときは白ワインか紅茶を飲まないと,胃の中でチーズが固まってしまうので,今日はビールはお休み.その分お腹をパンパンにして帰る.今日はいっぱい歩いて疲れた.早く帰ってゆっくり休みたいものである.
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