ヨーロッパの屋根に登頂!

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今日はこのスイスに来た最大の目的である,ヨーロッパの屋根,ユングフラウヨッホに上る.しかしこの時期でも頂上は寒いので,昼過ぎに上るのがベストとのこと.で,午前中は駅周辺をブラブラとお買い物.

スイスの名産,時計かナイフを買おうかと思ったけど,時計はちょっと予算オーバー.そこでナイフを物色してみる.いちばん有名なのはやはりVICTORINOXで,多彩なギミックのついたものがたくさん売っている.中にはナイフとして使えるのか?と思うような形をしたものもあるが,それも人気の秘訣なのだろう.英樹はギミック少な目のVICTORINOXを購入していたが,私が欲しいのはもっとシンプルなナイフ.そこで選んだのがWENGER.ノーギミックのナイフだが,いい感じである.

そしていよいよ,登山鉄道で頂上を目指す.しかし往復SF107(¥8,200)はちょっと高い.本来ならハイキングを楽しみながら,と行きたいところだが,あいにく時間的にも体力的にもそんな余裕はない.ただ電車からでも見える風景は最高で,眼下に見下ろすということと,そびえる山を見上げるということが同時に堪能できる.また,昨日よりさらに標高が上がった景色は,また違ったよさがある.

クライネ・シャイデックで乗り換えて少し走ると,電車は洞窟の中に入り高度を上げていく.それにつれて,徐々に寒くなってきた.今回の旅にはあまり厚着を持ってこなかったので少し心配である.一応手持ちの中では最強装備を持ってきたが,日本の冬ですら耐えられそうもない,頼りないものだ.

不安を抱えながら頂上に到着.やはり寒い.特に駅は日があたらない分,余計寒い,って冷静に分析するような寒さじゃない.どうやら甘く見すぎたようだ.早く空調の効いたところへ行かなければ!と,まず向かったのがスフィンクスという名の展望台のような所.ここから眺める外は,一面の銀世界.見るだけで寒い.しかしずいぶんなだらかな感じの傾斜で,あまり高さを感じさせない.ところが寒さをこらえながら外に出てみたところ,めちゃ高….なんとここはかなりの高さの場所にスケスケ鉄骨な足場で建てられていた.下を鳥が飛んでます.だめだ!寒いし高いし,こんなところに長居はできない.

次は氷河に向かう.スフィンクスからトンネルを通って外へ出ると,目が開けられないほどまぶしい.一面,雪だ.ここはスフィンクスと違って直に山に触れることができる.道具があれば,今すぐにでもスキーが楽しめそうだ.と思っていると,近くでそりをただで貸し出しているではないか.年甲斐もなくそれで遊んでしまったが,楽しいものは楽しいのでしょうがない.どうせ誰も見てないのでいいとしよう.

そして今度は,氷の宮殿に行く.ここは早い話が昨日のアイスグロッテを広くしたような感じ.しかし相撲レスラーの氷の彫刻があったりと,かなり人工感が高い.この寒さがなければ,氷もプラスチックにしか見えない.そして高原と呼ばれる,高台を目指して再び外へ出る.ここも寒い.さらに寒い.天気が悪くなってきて,雲のおかげで2,3メートル先しか見えない.早く戻りてー.

再び登山鉄道に乗ってグリンデルワルトに帰ってくる.この暖かさ,なんて幸せなんだろう.英樹が電話をかけるというので公衆電話に入ると,なんとキーボードがついてる.説明を読むと公衆電話から電子メールが打てるらしい.さっそく近くの売店でテレホンカードを買ってみるが,でてきたカードはとってもハイセンス.男の人が白鳥の湖をやっている.他の値段のカードを見ても,どれも気色悪い.スイスという国の謎が,少し深まった.

そのあと,コープで日用品をあさっていると,新種のFisherman's Friendを発見.う~ん,これはすごい.今までに見たことがない袋だ.

そして夕食.今日のスープは昨日よりも小さかったが,相変わらず壷みたいな容器で出てくる.ビールもあまりおいしくないし,メインはイモばっかりでまたまたつらかった.毎度のことだが,なぜ西洋人はこうもポテトを食べるのだろう?