タイ国鉄は謎の料金体系

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今日はアユタヤへ日帰り旅行という事で6時半起き.軽い時差ぼけで早起き気味とはいえちょっとツラい.子供達も爆睡中だ.

朝ご飯は昨日行ったDecho通り脇の屋台街で,ご飯系を食べようと行ってみる.が,なんと狙ってた屋台が今日に限ってやってない….どうしようかなーと迷って初日の夜に行ったシーロム20通りの屋台街に行ってみると,なんと夜の時より活気ある屋台エリアになっていてビックリ.この通りは朝の方がメインだったのかー.

賑わってるし美味しそうな米系の屋台を見付けたので入ってみる.もちろんメニューなんてないしオーダーの仕方が分からないので周りを観察していると,ライスの上におかずを1,2品のせてもらうような感じみたい.そこで1つはガパオライスっぽい挽き肉に野菜と卵の炒め物,もう1つはグリーンカレーを指差しオーダー.それに子供用に煮玉子をのっけてもらう.グリーンカレーはさすが本場という事でメッチャ辛い.しかしこの辛さが美味しい〜.ガパオもウマいけど卵野菜炒めのナスがピカイチだ.ナスがウマいと思うのなんて久しぶり.煮玉子はおでん系の味で子供にはちょうど良かったかな.

お会計も฿90(¥270)と安定の安さで大満足♪

さてアユタヤまでは鉄道で行くのでまずはターミナル駅のクルンテープ駅まで向かうのだが,BTSとMRTで行けなくもないが遠回りになってしまうのでタクシーで.道が込んでいるのはいつもの事だが,ふと車線案内の看板を見るとなんと矢印が直線5本,右折3本の計8本!!こんな都心で8車線もあるのはスゴいなー.

駅までは10分ちょい走って฿60(¥180).ちなみにタクシーの色は何種類かあるが今回乗ったのはショッキングピンク.街中を走っていると否が応でも目立つのは確かだが,よくこの色を採用したもんだ….

クルンテープ駅は典型的なターミナル駅でなかなかデカい.なのに中はエアコンが効いてて涼しい♪

チケットカウンターの前で時刻表を眺めているとカラコンをはめた若いお姉さんが寄ってくる.バッジを見せて「私,オフィシャルな案内人.どこにいくの?」と.オフィシャルって本当かよ?と疑いながらも取り敢えず話を聞いてみると列車によっては2号車が無いとか色々説明してくれるんだが,最終的には「帰りの電車がいい時間にないからタクシーかトゥクトゥクチャーターしなさい」と客引きっぽい結論.頂いた情報をありがたく注意点として胸にしまい「分かった,でも電車で行くわ」で話は終了.ちなみにタクシーは1日฿3,000(¥9,000),トゥクトゥクは1時間につき฿200(¥600)だそうな.

チケットの購入はクレジットカードも使える外国人専用窓口へ.子供料金がどうなっているのか聞いてみると3歳児はタダだけれど席が欲しければチケットが必要だと.アユタヤまでは1時間半だが30分ぐらい遅れる事が多いらしいのでおよそ2時間.ちょっと悩んだが2時間膝に乗せ続けるのもツラいなーというのと子供分は学割がきくと言うのとで3席分買ってしまう事に.しかし大人฿245(¥740)に対して学割฿228(¥680)とたいして安くならない.しかも3席隣り合った席はもう空いてないと言うしクレジットカードも機械が壊れて使えないと細かい所でイケてないな….まぁ,狙ってた10:05発の急行はゲットできので良しとするか.

思ったより早く駅に着いていたので出発まで1時間ぐらいある.アジアだと良く見かける体重計に子供のっけたりして時間を潰し,懐かしのダンキンでコーヒーを買ってホームへと向かう.

しばらくすると列車が到着したので皆わらわらと乗り込む.車内はボックス席かと思ってたが全席中央を向くスタイルで,我らの3席は通路を挟んだ隣同士とその1つ前と近いけれども使いづらい並び.

列車は少し遅れて出発したが窓が壊滅的に汚くて外の景色は全く堪能できない.しばらくして検札の若い兄ちゃんが回ってくるが,とてもストイックな男で違う席に座っている客はその席が空いていても厳しく元の席に戻していく.うちが床に転がしていたストローラーを見て何やら作業員に指示を出し始めたので「ヤバい,怒られるか?」と思ったら作業員がスズランテープで手すりに縛り付けた.そんな感じでほとんどしゃべらず,もちろん全く笑いもせずに車内の規律を正しながら去って行った….

出発が遅れたせいか,20分遅れてアユタヤへと到着.

ストローラーが思いの外固く結びつけられていてハサミも無いので取るのが一苦労.取れなかったらどうしよう?とちょっと焦ったがなんとか取り外せて,慌てて列車を降りる.駅にはトゥクトゥクチャーターの客引きが五月蝿いのでガン無視して歩き始める.

駅のトゥクトゥクは高いのでパーサック川を渡ったてから探した方がいいと何かで読んだので,とりあえず฿10(¥30)の渡し船に乗って対岸へ.船を降りると駅前で声をかけてきたのと同じトゥクトゥクが待ち構えててビビったがもちろん無視.ホントしつこ過ぎるな….

対岸にもトゥクトゥクがいっぱいいるのかと思いきや結構寂れた感じで「あれ?もしかして駅前で拾わないとダメだった?」とちょっと心配になったが無事1台発見.最初は1時間฿1,000(¥3,000)とか言ってきたが交渉すると฿200(¥600)/hと相場に落ち着いたのでそのままお願いする事に.子供がグズってストローラーから降りないとか言い始めてどうしようかと思ったら,運ちゃんが「大丈夫,降りなくていいよ!!」ってストローラーごとトゥクトゥクに乗っけてしまった.確かにアユタヤのトゥクトゥクはバンコクのに比べて大きいけどこのまま走って大丈夫なのか…??ちなみに近くにタクシー屋もあって,ここからバンコクまでだと฿1,600(¥4,800)で帰れるらしい.お世話になりたくはないが帰りの鉄道が万が一無ければこれで帰るしかないか…

列車が遅れた事もあって既に12時過ぎているのでまずはランチ.アユタヤでは川エビを食べたくて店は事前に決めていたのでそこまで向かってもらう.

レストランは川沿いにあって席は眺めのいいテラス席.早速,川エビ〜とメニューを見るとサイズ色々,値段も色々.一番大きいSize 2だと฿2,000(¥6,000)と日本円にしても結構なお値段.まぁMedium SizeのSize 6ぐらいでいいかな〜と頼むとなんと今日はSize 6が無いって.どうしようかと思ってると「Smallにしろ」と五月蝿い.しかもメニューでは฿600(¥1,800)なのに「10匹でSize 6と同じ฿1,200だ」と.10匹もいらねぇよ…と思いながらちょっと面倒になってきて言われるがままにSmall Sizeを10匹頼む事に.

他に頼んだのはポーク・チャーハンにイカの炒め物,それに牡蠣のオムレツ.チャーハンは安定のおいしさだけど牡蠣オムレツは片栗粉入れ過ぎてるし味ももう少し頑張ってほしい所かな.

そしてお待ちかねの川エビ,どーーん!!10匹も頼んだだけあって壮観な盛り具合♪この手長のシルエットがいいよねぇ〜.肝心のお味は味噌はちょーっと塩付けたい感じだけど,身はピリ辛のタレがスゴい合ってとても美味しい♪あっという間に抜け殻の山に大変身(笑)

お腹も一杯になって満足だ.でも全部で฿2,000弱とこれまでの食事に比べてだいぶ高いね.しかも後日気付いたんだが,Baan Mai Rim Namというお店に連れてってもらったつもりだったが食べていたのは近くのSombat Chao Phrayaというお店だったみたい(汗).トゥクトゥクの運ちゃんにはちゃんと店の名前を伝えたんだが,意図的かどうかは分からないけど間違えたみたいだな….

気を取り直して観光開始だ!16:37分の列車に間に合わないとその後2時間半も列車が無い.そこで観光する場所を木の根に仏頭が埋め込まれたワット・マハータート,涅槃仏のワット・ローカヤースッター,有名そうなお寺のワット・ラーチャブーラナとワット・プラ・シー・サンペット,それにアユタヤを一望できるワット・プーカオ・トーンの5ヵ所に絞る.

まずは仏頭があるワット・マハータート.理由は良く分からなかったがトゥクトゥクの運ちゃんが「今日はどの遺跡も入場料を払わなくていい」と.確かにチケットオフィスには「FREE FOR TODAY」の看板がかかりゲートには袋がかぶせてある.何にせよラッキー.

中に入るとすぐに人だかりができていて,もしやと思って近付くとやはり木の根に覆われた仏頭が現れた.なんとも寂しげな表情がたまらないが3歳の娘は「なんで泣いてるの?」と.なる程,何の痕だか,目の脇の白い筋が涙に見えるらしい.

寺院の中も見て回るが破壊されまくった遺跡なので遺跡なので至る所,頭が無い仏像ばかり.これも3歳児に「どうして?」と聞かれると説明が難しいなぁ.

あまりの暑さに฿40(¥120)もするポカリを買ってしまうが激ウマだ.バンコクより暑くて喉が渇く.下の子が歩きたがってトロトロ歩いてたのもあって,気が付いたら予定していた滞在時間より30分もオーバーしてる.このペースじゃとても5ヵ所も見て回れないと,ワット・ラーチャブーラナは切り捨てる事にする.

という事で次はワット・プラ・シー・サンペットへ移動する.

ワット・プラ・シー・サンペットはアユタヤのメイン寺院で3つの大きな仏塔が残ってる.ここは仏塔に上れるのでちょっとはしゃいで写真撮影.

ただ仏塔以外はあまり見る物がなく,そんなに広くもない.子供がぐずり始めた事もあって足早に去る.

隣接するウィハーン・プラ・モンコン・ボピットを抜けて行くが,本堂は修復工事中.しかし参道(?)は緑が多くて綺麗だね.

次は涅槃仏のワット・ローカヤースッター.駐車場に到着するとすぐ目の前に涅槃仏がドーンと横たわっている.昔,来た時は涅槃仏までちょっと歩いた気がするけど勘違いだったかな?って良く見たら涅槃仏が服着てなーい!服着てないってアリなのか!?ちょっと衝撃なんですけど….

近付いてみると当然デカい.顔もデカいし,足の部分ですら俺の身長の倍はある.しかし結構汚れているので顔や体の凹凸が分かりづらく,服を着てないのもあってあまり横たわる人型に見えない.特に子供にちゃんと見えているかは怪しいなぁ.

裏側に回ってみるとなんとオレンジの服がグシャグシャッと丸められて置いてあるじゃないか.てっきり洗濯中か何かと思ったら,もしかして単に暑くて脱いでただけなの?(笑)

涅槃仏の前にはお供え物に紛れてミニチュア版の涅槃仏が.どうせなら周りの建物も含めたジオラマちっくにしてくれたら面白かったのにね.

さ〜いよいよ最後のアユタヤを一望できるスポットへ移動だ.

ワット・プーカオ・トーンは黄金の山という意味らしいがそもそもこの一帯は平地で山なんてないい.なのに一望できると言うことは,自力で高い所まで上るという事だよね….

これ上るのか…

子供を連れて一気に上まで駆け上がると息も絶え絶え.つれぇー.でも苦労したぶん壮大な景色が待っているさーと思いきや,一面の田園風景.遺跡らしき物はほとんど見えず,どの方角を見ているのかすらサッパリ分からない.唯一遠くの方にワット・プラ・シー・サンペットと思われる3つの仏塔が見えただけだった.

これにたアユタヤ観光は終了.ふ〜,暑い中,良くまわった.

という事でアユタヤ駅へ向かってもらう.もう子供も限界でグッタリだ(笑)

16時に駅に着き,カウンターで「バンコクまで.次の列車はいつ?」と聞くと「16時だよ」と.あれ,もう16時だけど遅れてるのか?ラッキーと「どのぐらい遅れてるの?」と聞き返すと「遅れてないよ」って.え??と思うと「あの電車だ」とホームの電車を指差す.そして時間通り,目の前で列車出発〜♪ってなんだそりゃ!?急いでチケット売ってくれりゃーギリギリ乗れたかもしれないじゃん!とコントみたいなやり取りに苛立ちを隠せず予定通り16:37発のチケットを買う.つーか16時発ってバンコクのカラコンお姉さんがくれた時刻表には乗ってなかったな….

さて終始ノドが渇いているので時間潰しもこめて駅前のセブンイレブンでマンゴーアイスと怪しいドリンクを購入.このマンゴーアイスうまー♪このドリンクもラベルが読めないから何味か全く分からなかったけど,色から乳酸系と予想したらまさにヤクルト味で大当たり!

時間になって列車がやってきたが2等車はホームが切れた砂利の上に乗り降り口が止まって,ストローラーかついで必死に移動して乗り込む.列車も長いし辛かった(泣)

帰りの列車は窓フルオープンで走る.あれ?そう言えば行きは窓閉まってたけどそんなに暑くなかったな.クーラーついてたのかな?しかし帰りのチケットは2等車で฿65(¥195),3等車で฿20(¥60)と行きの฿245に比べて激安だ.なんだろう,この価格差は?

順調に走っていた列車もバンコクが近付くと段々スピードが遅くなる.列車に車の渋滞は関係ないのに何でだろう.

18:40の予定が少し遅れて18:50にクルンテープ駅に到着.アユタヤ駅から2時間ちょいと行きよりも時間がかかるんだね.クルンテープ駅はエアコンきいてて涼しくて幸せ♪

きょうの晩ご飯はプーパッポンカリーを食べに発祥の店,Somboonへと向かう.駅からタクシーを拾ったけれど運ちゃんは店を知らないようでGoogleマップでナビをしてあげる.この店は結構有名だと思うんだけどなー.店に着くとスゴい行列.さすが有名店.しかし席も多く20分待ちというので折角なので並んで待つコトにする.喉が渇いたので近くのセブンでポカリでも買うかーと思ったが残念,アクエリアスしか売ってない.

20分もせずに順番が回ってきて店内へ.メニューのプーパッポンカリー推しが激しい(笑).一通りオーダーして取り敢えずビールで一杯やらせて頂く.うめぇーー♪タイはどこに行ってもビールはキンキンに冷えてて最高.

汗をかいたせいかチャーハンの塩気がスゴいうまい.まだ甲殻類を解禁していない下の子用に頼んだ野菜炒めは,後から「オイスターソース入ってないよね??」心配になったけど店員さんに確認したら入ってないと言うので一安心.そしてお待ちかねのプーパッポンカリーは身がスゴい柔らかくて激ウマ.

本当はゆっくり食べたい所だったけど流石に子供達の体力が限界.ヤバくなってきたので慌てて食べてホテルに戻る.いや〜,1日動き回って疲れたー.