ラプンツェルの世界へようこそ

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いよいよ今日はこのタイ旅行のメインイベント,コムローイ(ランタン)祭りのイーペンランナーに参加する為にチェンマイへと向かう.10:50の飛行機に乗る為に7時に起き,荷物をまとめる.チェンマイでは1泊するのでその間のバンコクのホテルをどうしようか迷ったが,結局泊まらない1泊分も含めて通しで予約してしまった.1泊¥6,500ぐらいと悩む金額ではあったが,チェックアウト・再チェックインする手間と全ての荷物をチェンマイまで持って行く大変さを考えて今回はお金で解決する事にした.という事で1泊に必要な荷物だけをドラムバッグに詰め込む.

そのまま朝飯も食べずに空港へと向かう.タクシーがなかなか捕まらずにちょっとドキドキしたが,タクシーに乗ってからはスムーズに走る.反対車線は激込みであんな渋滞にはまってたらヤバかったな.

今日のフライトは日本から到着したスワンナプーム国際空港ではなくLCCがメインのドンムアン空港発.タクシーは9時過ぎに空港に到着とわりといい時間.ストローラーと荷物をおろしてチェックインしなきゃ…って,あれ?タクシーのトランクにドラムバッグが入ってない….後部座席に入れてたっけ?いや,ない.まさか….軽く血の気が引くのを感じながら家内に「バッグがないんだけど…」と言うと「え?私も乗せてないよ…」って.まぢでか….朝,1泊分だけの荷物を詰め込んだのに,肝心のそのドラムバッグをタクシーに積み込み忘れた(泣).有り得ない….イーペンランナーを申し込んだ時に「毎年なくす方がいらっしゃるのでチケットは現地でお渡しします」って言われたが,まさにそういう残念な人になってしまった….

しかし忘れてしまった物はもうしょうがない.もちろん取りに戻る時間もないし,幸いパスポートや現金など最低限必要な物は手持ちカバンに入れてある.もう「超軽装でチェンマイ1泊旅行,行ってくるわ!」と割り切るしか無い.まー大抵の物はチェンマイでも買えるだろう.難を挙げるとすれば今日汗だくになるであろう今着ている服装を,明日も着続けなきゃいけないって事ぐらいか….

気を取り直してチェックイン.今回はタイ・スマイル便を利用するがタイ・ライオン・エアとのコードシェアになっててチェックイン場所が良く分からなかったが最終的に問題なくチェックイン完了.ちなみにタイ・スマイルはタイ国際航空の一ブランドだが,タイ国際航空と違ってスターアライアンスに加盟していないのでMileagePlusにマイルの加算ができなかった.残念.

その後セキュリティチェックを受けるも,なんとマザーズバッグに入れていた子供の食事用ハサミが引っかかる.今まで何度も持ち込んでいたけど引っかかったのは初めてでビックリ.「子供用だ」と言っても交渉の余地無く「ごみ箱に捨てろ」と厳しい対応.ただでさえ少ない荷物がさらに減る….

さて無事エアサイドに入り「朝ご飯は何にしようかな〜」とふらついているとなんと昨日食べ損ねたJokeをマックで発見!!それに同じくタイの朝ご飯で有名なパートンコーという揚げパンまで.朝マックのローカライズ,侮りがたし(笑).肝心の味はこれまた結構ウマく,Jokeはよくある中国粥より米・具が多くて味が濃い感じ.パートンコーもモチモチで美味しい.

ゲートに移動し特に遅れる事もなく搭乗開始.15時にChiang Mai Plaza Hotel集合のところ12時にチェンマイ国際空港到着予定とあまり時間に余裕があるわけでは無いので順調だと助かる.

わりと綺麗な機内に乗り込むとなんと赤ちゃん用の救命浮輪を手渡される.確かに安全のしおりを見るとちゃんと記述があるが,こんなの初めて見た.

それ以外は短いフライトにも関わらずサンドイッチが出たぐらいで,特筆すべき事も無く1時間程で無事,チェンマイに到着〜♪

チェンマイ国際空港は思ったより人が多く,心無しか日本人率も高い気がする.つーか間違いなくバンコクより日本人率高い.しかも日本からの旅行者と言うよりはタイ赴任の家族って雰囲気を感じる.なんでそう思うか理由を聞かれると上手く説明はできないんだけど….

まずは外に出て市内への足を探す.エアポートシャトルがあるのは調べていたので迷いながらも乗り場に到着するも,なんと次の出発は40分後.しかも3歳児分もしっかり1人前徴収するというので฿40x3人分の計฿120(¥360).タクシーだとガイドブック相場が฿150だからそれならタクシー乗るよとタクシー乗り場まで引き返す.シャトルとタクシーの乗り場は結構離れてるし,タクシー乗り場スゴい並んでるんだよなぁ…と若干凹みながら歩いているとたまたま目の前にタクシーが停まって客を降ろし始めた.「お,これは!?」と思い「市内まで行きたいんだけど…」と聞くと฿150でオッケーと言うのでそのまま乗り込んでしまう.ラッキー♪しかしチェンマイはバンコクを越える暑さ.こりゃーキツそうだ….

空港からホテルまでは20分.ナビを見てると随分遠回りして進んでいたけど堀があるせいかな.チェンマイは流石にバンコクのようなビルは無いけど建物も高密度に建っていて思ったより都会だね.

今日の宿は集合場所のChiang Mai Plaza Hotelに近いSasima House.さっさとチェックインしたかったんだけどまだ掃除が終わってないと言うので先に用事を済ます事に.ちなみになぜかこのホテルも羊推し.タイじゃなんか特別扱いなのかな?(笑)

近くのコンビニで,バンコクに忘れてきた荷物の代わりに最低限必要な物という事で歯ブラシを購入.これだけあれば1晩ぐらいなんとかなるだろう….

ホテルの隣りがオシャレなカフェになっていたのでそこで昼ご飯.パッタイと,初めてパナンカレーと言うのを食べてみる.カフェと言うだけあっていつものスパイス群も小袋で出てくるオシャレ感.両方とも美味しかったんだけども,気が付けば既に14時を過ぎてて15時集合から逆算するとかなりギリギリ.かつてないほど慌ててご飯をかきこむ羽目になった….

ホテルに戻ると「2時にはチェックインできるよ」って言ったのにまだ終わってない.しかしこっちも時間がないので「掃除中でもいいので入れてくれ」と無理言って中に入れてもらい出かける準備をする.2Fの部屋へは1Fで靴を脱いで裸足で階段を上がる変わったスタイル.部屋は広いしベッドも大きいし,わりと良さげだ.

急いでChiang Mai Plaza Hotelに向かうとスゴい立派なホテルでちょっとビックリ.チェンマイにもこんなデカいのがあるんだなー.

中も広々とした煌びやかなロビーで,最近こういうホテル泊まってないなーとしみじみと思う.中ではJTBの受付を済まそうとする人が大勢いるが,日本のルックJTBとタイのJTBタイランドが別々に受付をしているのでちょっと分かりにくい.結構な数の人が混乱していた.しかし自分達も含め日本人ばっかりだ.

受付が終わった後は「ちょっとの出遅れで到着時間がスゴく遅れる」と脅されながら巨大な2階建てバスへと乗り込む.さーすぐに出発だー!と思いきやバスはなかなか出発しない.どうしたのかと思いながら待つコト10分,カップルが遅れて乗ってきた.どうやらその2人を待っていたようだが,あんまり覚えてないけどさっきホテルのロビーにちゃんといた2人だよな?なんだろ,喧嘩でもしてたのかな?

出発すると注意事項や今日の参加者が4,000人といったイベント情報など,ガイドの話が始まる.チケットも配られるが今年のチケットは丸型.チケットっぽくないなーと思ったら後で使う出店の引換券も一緒になってるそうだ.子供達は昼飯がゆっくり食べれなかったせいか早々にお腹が空いたと言い始めたので,念の為に持ち歩いていた飛行機で貰ったサンドイッチを食べさせる.

途中から道路は似たようなバスが数珠つながりになり,トロトロ走りながら1時間半程で到着.

そこからは歩いて移動.5分程で会場の入口らしき所に到着し,チケットをチェックしてから入場となる.ちなみに会場はメージョー大学と思っていたんだが,GPSを見るとここはLanna Dhutanka templeというお寺みたい.メージョー大学との関連はよく分からないな.

中は結構広く,途中トイレも通りかかったが数もあるし思ったよりきれい.

そしてまさに打ち上げ場所となる広場へ到着するとスゴい数の椅子!すげー,さすが4,000人.こんだけ人が集まるのかー.

席まで案内された後は一旦解散して18時半まで自由時間.チケットについてるクーポンで食べ物がもらえる出店エリアに向かうと,まずはお菓子とお土産バッグのプレゼント.バッグの中には象のぬいぐるみが入ってたが,これは正直いらないかな….

プミポン国王を追悼する黒リボンのシールも配られ,皆胸につける.そしてクーポンではパッタイなどいろんな料理も食べられるけど昼飯を食べたばかりであんまりお腹が空いてないのでフルーツとアイスだけ貰う.しかし看板の言語がタイ語,英語に次いで日本語ってのがスゴいな.

段々日も落ちてきて,気が付けば席にコムローイセットが配られている.結構デカいな〜.

開始時間の18時半になると,もう真っ暗.まずは中央の仏像を中心に読経が始まる.すると早速フライングで飛び始めるコムローイが遠くに現れる.どうやらこのイベントに参加できなかった人達が寺の外から飛ばしてるみたい.ちょうどカメラの練習にいいと狙って撮ってみるが遠過ぎてただの点にしか写らない.しかし空席が目立つ.チケット自体は完売のはずだからどっかで待機してるのかな?

読経とコムローイが重なるとかなりいい雰囲気になり,テンションも上がる.

20時頃になるとようやく火種を持った人の列が中心へと流れ,我々を含む参加者各自の席にある燭台にも火が配られる.しかし上空でドローンが飛んでて思いの外五月蝿い.

特にアナウンスや合図があったわけではないと思うが,火が配られたので「そろそろ打ち上げの準備する?」的な雰囲気になり,みなワラワラとコムローイを組み立て始める.コムローイは3人で1つ上げるのだが,3歳児もしっかりチケット代を徴収されたおかげでうちの家族だけで1つあげる事になる.コムローイは結構大きいので子供に準備は難しく,実質大人2人で組み立てる.しかし写真を撮りながらコムローイを準備しようとすると結構大変である.

もちろんここでもフライングしちゃう人続出.

コムローイを組み立てはしたけどいつ点火するのかな??と思いながら写真を撮ったりしていると,気が付けば周りはみんな火をつけコムローイを膨らまし始めている.

慌てて火をつけ始めたもののなかなか火がつかず,火がついてもコムローイが膨らむのに時間がかかる.これは完璧に出遅れた(汗)

そして20:10,一斉にコムローイをリリース!!おぉ〜,これはスゲ〜!!空が一面コムローイだらけだ!

これだけの数が一気に上がるのはとても壮観.コムローイは思ったよりゆっくりと空に上って行き,なんとも幻想的な眺めだ….

あっという間に打ち上げは終了し,コムローイは星みたいに小さい点になってしまった.事前にラプンツェルを刷り込んでおいた上の子は「楽しかった♪」とはしゃいでくれて良かった.ちなみに下の子は終始抱っこ紐の中でぐっすり.打ち上げの波が終わった後に起きたけど最後の方は見れたかな.

さて撤収という事で,指定された待ち合わせ場所に集まり会場を後にする.しかしコムローイの打ち上げは思ったより慌ただしく,下の子が結構寝ててくれたので助かったが本当に忙しかった.

歩いてバスまで戻るも,スゴい人込みでなかなかたどり着かない.やっぱスゴい人数が参加してたんだなぁ….ちなみにタイのバスはライトアップがめっちゃ派手.車内も怪しいブルーライトやグリーンの照明だし,なぜかエンジンルームを光らすのがクールなようだ(笑)

コムローイの打ち上げは20時半には終わっていたのにバスに乗るまで1時間もかかる.乗ったら乗ったで道が激込みで,特に市内に入ってホテルに近付いた後が全然動かない.途中下車もOKと言われたがもうすぐだろうと思って乗り続けたら,結局Chiang Mai Plaza Hotelに着いたのは23時.長かった….しかし帰ってる最中もコムローイが上がってるのがバスから見える.まだ頑張ってる人がいるんだね〜.

時間も遅いが少し屋台街をうろつき,コンビニでビールだけ買ってホテルへと戻る.コムローイを自分達で上げる人達もいるって話だったが,こういう屋台で売ってるんだね.

は〜,ビールうまー♪一息ついた後は昼に買った歯ブラシを使ってみるが作りが雑過ぎる(笑)

なんだかんだでもう24時.今日はバンコクを出てから長い1日だった.さぁ,もう寝よう….