ビールに台湾茶は相性抜群

昨日寝たのは日付が変わるころと遅かったが，人気の朝ご飯を食べに行く為に頑張って6時半に起きる．つもりだったのに目が覚めたら7時じゃん…（汗）

手早く準備をして出発．今回はMRTだと大きな台北駅での乗り換えが必要になってしまい面倒なのでタクシーで一気に移動する．しかし今日も天気がいいなー．

やってきたのは善導寺駅の近くにある阜杭豆漿（フーハンドゥジャン）．店名にもある豆漿（ドゥジャン）＝豆乳が有名な店だ．しかし店に着くとすでに大行列で混むとは聞いていたがここまでとは思っていなかった．ちなみにここまでのタクシーは110元（¥405）．MRTだと1人16元（¥60）なので大人2人分としてもさすがにちょっと割高だね．

この人の数に1時間は待つのを覚悟して並んでいたけれども，思いの外行列は進むのが早く20分程で順番がやってきた．1F，というかビルの外から並んで2Fにある店に進んでいくのだが，店内は結構広くて席数も多い．なるほどこれなら進みが早いのも納得だ．それにオープンキッチンになっているので最後の方は料理風景を見ているだけでも面白い．パン生地みたいなのが大量に消費されていくのは壮観だね．

頼んだのはもちろんメインの豆乳スープ，鹹豆漿（シェンドウジャン）．それに厚焼きのパン「厚餅」と薄焼きのパン「薄餅」を1つずつ．鹹豆漿は豆乳が柔らかく固まっていて，豆乳スープというよりトロトロのおぼろ豆腐を食べているよう．薄い出汁の豆腐スープのようでするする食べれちゃう．パクチーもいいアクセントでとても旨い．厚餅・薄餅は卵と揚げパンが挟まった厚蛋夾油條・薄蛋夾油條を頼んでみたがこれはそこまでスゴい味ではない．厚餅よりは薄餅の方が好みではあるが，そもそもパンにパン挟むのはどうよ？と思わなくもない．とはいえ薄餅は下の子に大ヒットでクレープのような感じが美味しかったらしい．

朝ご飯に満足した後は故宮博物院に行く為にMRTに乗って最寄り駅の士林へ．

しかし士林に着くなり，先ほどの豆乳屋では寝不足のせいか全然食が進まなかった上の子が「お腹が空いた」と…．急遽，近くのパン屋で菓子パンを買ってコーヒータイムになった．本当は折角なのでしゃれおつカフェの美味しいサンドウィッチにでも行きたかったのに子供はベタな菓子パンが良いとカフェを断固拒否．ついでに下の子までパンが食べたいと騒ぎ始めたがおぬしは食べ過ぎだ…．

ようやく長い朝食が終わってバスで故宮博物院へと向かう．

15分でさくっと到着したのでチケットを買って中に入ると，人多っ！！エスカレータなんて人がビチビチじゃないですか（汗）．朝早いからちょっとは空いているかと思ったけど甘過ぎたー．

故宮と言えば白菜と角煮！という事でまずはメインディッシュのこの2つを見に3Fへと直行する．が，なんと角煮こと肉形石は本院南部院区へ出張中って…．流石に今から嘉義までは行けないデス．人気の展示品ゆえに出張が多いとは聞いていたが正にそのタイミングにぶち当たるとは（泣）

しょうがなく相方がいなくて少し寂しそうな白菜，翠玉白菜のみを鑑賞．前回来た時も見た翠玉白菜は，写真じゃ分かりづらいが実物はやや薄っぺらい．まあキリギリスも含めてうまく作ったなーとは思うけど．しかし悲しいかな，子供達はたいして興味を示さず…．

後は色々見ながら3Fから1Fに向かって降りていく．ここは流石に日本人の団体さんも多いね．

ゆっくり見たいところだけれども予想通り子供達が飽きるのが早い．なにせ一番興味を持ったのは水飲み場の簡易紙コップ．昔，新幹線とかにあった封筒型の懐かしの紙コップで「えぇ！これで飲んで良いの！？」と興味津々．確かに最近この紙コップってみないけどさ…．それ以外に興味を示したのはインタラクティブになっている川と詩の展示とスタンプ集めぐらいだったかな．

それでも帰りたがる子供をなだめつつ展示を見て周り，最終的には3時間ほど見て回ることができた．最後は建物の全景を眺めながらバス停へと向かう．ちなみにバス停は行きと帰りで場所が違っていて，帰りは正門付近から出発するが行きは館内への入り口すぐ近くに停まるので博物館の外観は全然分からない．

一旦MRTで中山駅まで戻りお昼ご飯にすることに．今日のお昼は福大山東蒸餃大王という蒸し餃子が有名なお店．ここの蒸し餃子は作り置きじゃなく，注文が入ってから包むというこだわり派．店内に入ってすぐ大量のせいろが積まれた餃子生産スペースが目に入ってきたけどここで作るんだね．

注文して出てくるのを待っている間，店内の片隅に並べてある小皿料理が気になったので1つ食べてみる．メニューには各種小菜としか書いてないのでどれも何だか分からないけど一番味が想像つかなそうな渦巻っぽいつまみをチョイス．見た目から何気に激辛じゃないかと思ったけど食べてみると程よいピリ辛の豆腐？湯葉巻き？っぽいやつだった．

5分もせずに頼んだジャージャー麺，香菇炸醤麺と蒸し餃子の蒸餃が運ばれてくる．しかしジャージャー麺は上の子が珍しく気に入ったようで全然分けてくれないし，見た目からして旨いに決まっている蒸し餃子は下の子が食べ続けると全然親に回ってこない（泣）

という事で大人用に四川風ワンタン，紅油抄手を追加注文．これはピーナッツとパクチーが入っててめっちゃ旨い．こりゃー帰ったら真似して作ってみよう．

いやー，満足．ここはあたりの店だった．全部で275元（¥1,000）なり．

食後はタクシーに乗ってお土産用の烏龍茶を買いに行く．事前に調べたところ問屋だが店員が色々教えてくれたり試飲させてくれたりして良いという迪化街に近い林華泰茶行に行ってみる．しかしみんな忙しそうでそういう雰囲気ではなかったので目星をつけておいたお茶をさくっと買って帰る．でも店内はお茶の香りがするいいところだった．

その後，茶屋までのタクシーから見えて気になったスーパー，家楽福（カルフール）へ寄ってみる．ずいぶんきれいな店内で輸入物が多い気がする．ひょっとしてお高い外資系スーパーだったのかな？と思ったが調べてみるとフランス系ではあるものの日常使いのスーパーらしい．鮮魚コーナーはどこに行っても必ずチェックするのだけれども，ここでは台湾っぽい面白い魚を発見．外観はハタに似てもなくないが名前が「珍珠石斑魚」とタピオカミルクティーと同じように珍珠を含んでいる．って名前だけの話でした…．

他にはさっき感銘を受けたばかりの紅油抄手に使えそうなラー油も発見！あとは台湾っぽいお酒でも買っておこうかと調べてみるとモロコシ（トウモロコシじゃないよ）で作った高粱酒が良さそうなのでこれもゲット．他にも八角とかいろいろ買い込んでしまった．やはりスーパーは楽しいね．

あとは散歩がてらに歩きながらホテルへと戻る．

ホテルへ戻ったら最後のお洗濯という事でまた白媽媽自助洗衣店へ．

終わるまでしばらく動けないのでファミマで烏龍茶とスナック菓子を買ってみる．台湾はペットボトルでも烏龍茶が美味しいかなー？と昔だいぶお世話になった統一の烏龍茶を買ってみた．ブランド名が茶裏王ってマフィアみたいだけど濃韻？と書いてあるから濃いめなのかな？実際に飲んでみるとちょっと渋めだけど味が良い．スナック菓子の鹹蛋黄餅は食べた事ない味で，表現が難しいんだが甘さ控えめな台湾っぽい味．でも美味しい．英語のSalted Egg Yolk Cookiesからすると黄身の塩味なのかな？

洗濯が終わるともう19時という事で晩御飯に出かける．なんか食べてばっかりな気がするが今夜の狙いは台南の名物，擔仔麵（タンツーメン）．台南の老舗，度小月の支店がある迪化街へと向かう．

まずは前菜的に豚のホルモン醤油煮込みの香滷大腸．甘辛い生姜味で旨い．烤紹興香腸は少し甘めだけれどもわりと普通のソーセージかな．そして出てきた擔仔麵．子供用のパクチー抜きと合わせて2つ頼んだが結構小さめなので2つ頼んどいて良かったかな．スープは出汁味で煮込んだ肉と合わせるとなかなか美味しいのだが，伸びた感じのこしのない麺はちょっとイマイチかなぁ…．最後に杏仁豆腐も頼んでみるがこちらは良くある味の薄いゼラチンっぽいヤツだったけど香りは良かったな．

わりと軽めに済ませたつもりだったけど506元（¥1,860）とそんなにお安くはなかった．まあデザートまで頼んだというのもあるか．そのままホテルへと戻るけれども20時過ぎると食べ物や以外はほとんど閉まっていて少し寂しい感じだ．

帰りがけに昔，台湾の友達に食べさせられた豬血糕を見かけて懐かしくなったのでつい買ってしまった．昔は「豚の血」と言われてうぇーと思ったけれど，あらためて食べてみるとまぶしてあるピーナツとパクチーの味がメインであまりたいした味がしない．癖も全然ない．昔もこうだったっけかな？子供も食べるかもと思ってやめておいたスパイシー味の方が酒のいいつまみだったかも．そして予想通り，下の子がまた食らいつく．ほんとこの子は何でも食べるな…．

そして本日最後はずっと気になっていたクラフトビールの店でしめる！Jim & Dad's Brewing Companyはホテルから迪化街へ向かう南京西路にあり通るたびに気になっていた．子連れの家族で入る雰囲気の店ではなかったけれどテイクアウトもできると．メニューを見ると柚子やコーヒーといったフレーバー系が多い．迷ったけど台湾茶の白ビール，白鷺紅茶小麥啤酒を頼む．テイクアウトにしたものの我慢できずに店を出てすぐに一口飲んでみるがこれはウマい！もう一杯買っておきたいぐらいだ（笑）