朝は早起きして凱撒大飯店に行き,朝食バイキング.ここで噂に名高い卵の生調理に出会う.感激のあまりオムレツと目玉焼き,両方食べてしまった.やっぱり料理は作りたてに限る.ジュースはいまいちだったがフルーツはおいしく最高だった.
と,何も朝食の為にここまで来たのではない.実は凱撒大飯店からは高雄までの直通シャトルが出ているので,それに乗りに来たのだ.行きはバスを乗り継ぎ来たが,帰りはシャトル一本で戻れる.そして高雄まで戻ったら,そこから電車で花蓮まで行くのだ.シャトルはバスの乗り継ぎに比べると高いが楽だし,ジュースも出てちょっと嬉しい.相変わらず客は少ないけどね….
道のりはこんな感じ.
高雄から花蓮までは直通電車が無いので,途中の台東で乗り換え.まずは高雄から自強号に乗って台東へ.電車に乗り込むと私の席は後ろを向いている….私の隣のおやじとその後ろの 2 人が知り合いで席を BOX にしていたのだ.3 人の団欒におまけのように座るがやること無し.ウトウトしていると「席を戻すぞ」と起こされる.その後彼はかなり爆睡していたが,残り10分ぐらいになったところで起きて話し掛けてきた.「3人で旅行か?」みたいなことを聞かれるがほとんど通じなかった.
台東新站に着くがここの駅は最悪.何も無い.ここで昼食を取ろうと思っていたが,店が無い.しょうがないので駅弁を買うがどれも甘い.漬物も魚も甘い.ウィンナーですら甘いのだ.台湾人は甘い物大好きだということを再認識した.弁当は外で食べていたのだが,野良犬が寄ってくる.大人しいのだが恐ろしくしつこい.食べている間中ずっと見ている.もちろん世の中見るだけで餌が貰えるほど甘くない.
台東からの電車は田舎を突っ切るという感じで,停車駅の周りには何も無い.外の風景も田んぼ,山,牛といった感じ.駅には弁当売っている人とかいるけど,元は取れるのだろうか?ところでこの電車は扉が手動なので,走っているときも開けられる.時速130kmを出すという自強号から体半分乗り出して外を見るとさすがに怖い.そんなことをしていたら車掌に怒られた.
6時頃に花蓮に着くがここは結構発展している.駅前の青葉大飯店を取り,ついでに明日の太魯閣峡谷への観光バスも予約する.太魯閣峡谷へ個人で行くのは大変らしいので,現地の観光ツアーに参加するのが一番楽らしい.部屋は凄く綺麗というわけではないが,広めで清潔だしなかなかいい.ただしエキストラが無いとのことで敬之が床で寝ることになった.
もう外は暗いが,市街を探索しに出かける.まずは噂の超人気ワンタン専門店に行ってみるが,この店はメニューが 1 つしか無い.本当にワンタン専門店だ.だが味はバッチリで行く価値は十分ある.ただ店主らしき親父があまり役に立っていない気がする….
台北でカレンが買ってきた,珍珠の入ったジュースを売っている店を見つける.敬之はまた珍珠入りのジュースを買っていたが私は珍珠はもういい.顎が疲れる.私は店の人にいろいろ訊いて面白そうなのを買ってみたのだが,なんだか良く分からないものが出てきて味も良く分からなかった.まぁ,ここは台湾.深く気にしてはいけない.
次に変な麺を食べる.いろいろな麺があったので良く分からず頼んでみると出てきたのは,春雨.これを丼いっぱい食べろといわれてもちょっと辛い.おなかがいっぱいになったところで,判子屋へ行ってみる.ここで値切りに挑戦してみるが,店をたたんでしまうらしく意外と安くしてくれた.敬之は1200元の水晶珠を450元にまけさせてたが頑張り過ぎだ.英樹はいつもの如く優柔不断で,判子の素材を選ぶことに時間を浪費していた.
明日は朝食を食べている時間が無いだろうと,八百屋でバナナを買っておく.桃もついでに買って,その場でかじるがおいしい.さすがフルーツ王国.その後ホテルまで歩いて帰るが,途中で怪しい店を発見.店内にはいろいろなゲーム機と,大量のソフト.若い兄ちゃんが1人でゲームをやりながら店番している.ところがそのソフトはラベル無しのただの銀色円盤.なんとピーコ屋だ.凄い,台湾のピーコはRじゃなくてプレスなのか….私はプレステ持っていないのであまり興味無いが,英樹は喜び勇んで片っ端から物色しまくっている.夜も遅いので早く帰りたかったが,英樹は当分動きそうも無い.しかしこんな大っぴらに店を開いて大丈夫なのだろうか?
購入の際は筆談となったのだが,店の兄ちゃんはなんと日本語で書きだした.どうやら日本のゲームをやっているので話せはしないが書くことは出来るらしい.店の兄ちゃんは「台湾のCD全部コピー,PS主機改造?」と書いてきたので,こちらも「改造済」と応戦.意思の疎通もバッチリだ.英樹も大興奮しているし,思わず店の兄ちゃんも一緒に大笑いしてしまった.お値段は1枚(1本ではなく)80元(¥320)というお安さ.英樹はずいぶん買い込んで満足そうだ.台湾に来るということで少なからずは期待していたことだが,ここまで凄いとは思わなかった.旅行目的の1つを果たしたという感じだ.その後は,コンビニよって今夜の飲み物を補充して帰る.明日も早いのでしっかり寝なければ….
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