遠くの方でスリランカっぽい妙な音楽が流れ始め，目が覚める．しかしこの部屋は窓がなくて真っ暗だから時間が全く分からない．時計を見ると7:30か…．
部屋はフロントと同じ1Fなのに音が筒抜けで，夜中だか明け方だか分からないが人の歩き回る音が終始聞こえて五月蝿かった．しかしガイドブックには「電源プラグはB3かB」って書いてあったので両方に使えそうなBばっかり持ってきたら，ほとんどB3でしかもBが刺さらなくてちょっと焦った．成田空港で念の為に1つだけB3買っといてよかった．
ところで昨夜は訳も分からずに連れてこられたこのホテル，いったい今はどこにいるんだろう？？ホテルカードを貰って調べてみると，なんとガイドブックに載ってるわりとまともなホテルだった．一泊で$60（¥4,700）取られたけど，値段もそんなもんらしい．
さて，腹が減った．朝ご飯が食べられる店がないかと，海に向かってウロウロしてみる．すると細い路地で屋台を発見．ビニール袋に包まれた謎な物体を売っているが，どうやらインディ・アーッパと呼ばれる米の麺っぽい．これは良さげだ．それとクレープっぽいゴーダンバ・ロティの2つを買うと，他の客が「これもうまいぞ！」とコロッケみたいなワデーも勧めてくるのでついでに購入．
雑貨屋で水を買って，折角なので海岸まで行ってインド洋を眺めながら買ったご飯を広げる．なかなか気分がいい♪ビニール袋を開けてみるとなるほど！！インディ・アーッパやロティの中に，さらに小さなビニール袋が入っていてその中にカリーが入っている．ちゃんとベチャベチャにならないように分けて入ってるのか．とはいえグチャグチャに混ぜて食べるけどね（笑）．インディ・アーッパのカリーはちょっと薄く，ロティはモチモチでうまいがカリーがしょっぱい．しかしワデーは味は薄いしモソモソで食べづらい…．ちなみにこれ全部でRs.120（¥86）とちょーお安い．
いったんホテルに戻り，今晩の宿を探しに行く．今夜もコロンボに泊まるけど，あのホテルは値段も部屋も微妙だからなー．とりあえず昨晩泊まれなかったLake Lodgeに行ってみるか．
コロンボの街はなかなかデカい．通りも広いし，1ブロックもデカい．何も考えずにホテルまで歩くコトにしたが，こりゃーこのペースじゃ結構遠いなー．しかし何よりスゴいのは，この暑さ！！まだ9時半だというのに日差しが強い！！いったい昼はどうなっちゃうんだ？？
首相官邸に近づくと，警察署もあってかちょっと物々しい雰囲気．デカい銃を抱えた軍人に，物見矢倉から見張る軍人までいてかなり警備が厳しい．警察署前の歩道は歩くのも禁止だし，そもそも進入できない道も多くて，地図通りに進めずぐるっと遠回りするコトもしばしば．こういうのに遭遇すると，日本ってホント平和だなーとつくづく思う．
3，40分歩いてようやくLake Lodgeに到着．結構遠いじゃないか（汗）．しかし苦労して辿り着いたものの，なんと今夜もフル（泣）．しょぼーん…．もう近くに泊まれそうな所もないし，しょうがなくちょっと遠目のWayfarers Innへと，この旅初のトゥクトゥクを使って向かう！！値段は1.5kmぐらいでRs.150（¥110）だが，すごい楽♪乗ると日陰だし走れば風が涼しい．
Wayfarers Innは外から見ると普通の家で，看板も何も出てないから知らないとここに宿があるとは全く分からない．番地を頼りに到着した後，呼び鈴もないので門の外から「Hello～！！」と叫んでみるが，傍から見ると押し売りのセールスマンみたいだな…．全然反応がないので心配していたら，しばらくしてゆったりと人の良さそうなマダムが出てきて一安心．とりあえず中を見せてもらうと，かなりGOOD♪優雅な豪邸の一室を貸してる感じで，ロビー代わりの居間や中庭がちょー綺麗！なのにRs.4950（¥3,500）と昨夜のIndra Regentより安いのかー．ちょい場所が遠いけれども，ここで決定！
そうと決まったら，Indra Regentへ荷物を取りに戻るか．そうだ，ここからHorton Placeが近いので，話に聞いていた旧中田邸まで行ってみよう♪しかしHorton Placeまでは通り2本分の距離なのに，1ブロックがデカすぎて歩くと結構遠い…．Horton Place到着後は「100/7，100/7…」と番地を探しながら通り沿いに進む，するとキター！まずは100番地を発見！！100/7は100を曲がって7軒目のコトらしいのでそこから脇道へと突入だ！！
どうやら袋小路らしい脇道を「100/1…，100/2…」とカウントダウンしながら進んで行くと，一番奥でついに100/7を発見！！こ，これはデカい…．中田家はこんなトコに住んでたのかー．こりゃーお手伝いさんもいるわなー，と感心しながら写真を連写していると突然門の中から人が出てきてビックリ．観光地でもない普通の民家の写真を取りまくってる俺らは明らかに怪しい，事情を説明すべきか！？と焦ったけど，スリランカ人らしきその人は俺らを気にするコトなく隣の家へ…，大らかなスリランカ人ばんざーい！！しかしWayfarers Innといい，旧中田邸といい，ここらシナモン・ガーデンズ一帯は確かに高級住宅街だなー．
その後トゥクトゥクでIndra Regentに戻り，チェックアウトして再び Wayfarers Innへ．しかしトゥクトゥクは難しい．まずは乗る前の値段交渉．最初のドライバーはRs.150で行ってくれたけど，ほとんどのドライバーが同じ距離でもRs.400（¥290）ぐらいふっかけてくる．距離にもよるけど，Rs.200ぐらいで折り合えばいい方だ．後は目的地の説明．どのドライバーも観光客が良く行きそうなホテルすら知らないし，地図を見せても全然分からない．全然目的地を知らずにかっ飛ばして，怪しげな所で周りの人に聞きまくる感じ．おかげで変な所で降ろされちゃうコトもしょっちゅうある．
やっと落ち着いたので，ようやくターフェアイトを探しに行く．これだけは今日中にやっとかないと，旅行中に受け取るコトができなくなっちゃうからね．まずは色々と有名なZAM GEMSへ．1Fは寂れた化石売り場みたいで「この店大丈夫か？」と心配だったが，ターフェアイトが欲しい言うと2Fへ連れて行かれる．そっちはナンバーロックされた厳重なエリアで，中も日本人のお客でいっぱいのまさにアジアの宝石店といった感じでちょっと安心．
しかし流石レアストーン．石は3つしかなくて，そのうちリングになりそうなのは1つだけ．でも大きさはちょうど良いし，2日ぐらいあればリングもできるって．ただリングのデザインを色々見せてもらったけど，やっぱスリランカちっくだなぁ（笑）．日本じゃ見かけないようなのばっかり．しかし値引きの仕方とか，石を平気で素手で触りまくっちゃうトコとか，色々適当でちょっとビックリ．ここで買っちゃっても良かったんだけど，一応，別の店も見ておこうと即決せずに店を出る．
でもお腹が空いたので，先にお昼ご飯にする．歩きながら店を探してライス&カリーを注文．さて飲み物はどうしようかとキョロキョロしてると，パッと見，泥水にしか見えない飲み物が…．いやー，これはちょっと…と思ったが見ちゃったからには頼むしかない！！1口飲んでダメなら残りは捨てる覚悟で頼んでみると，意外や意外，甘酸っぱいなんとも表現しがたい味のフルーツジュース．とても色からは想像つかない味だ．「これは何？」と聞いてみたら籠に入った現物を見せてくれた．ウッドアップルというらしいが，見かけは里芋みたい．へー，こんな果物，初めて知った．肝心のカレーはダールがメインで，辛い唐辛子とふりかけがついてくる．しかしこれまた激辛で，1つ辛いの食べちゃうともうどれが辛いんだか分からねー（泣）
もう1つの宝石店，Premadasaを目指して出発するが，あまりの暑さに帽子を購入．一応PUMAのロゴが付いているが，とんでもなく生地が薄い…．まぁ値段もRs.360（¥260）ととんでもなくお安いが…．
Premadasaで聞いてみると，ターフェアイトはなかった．ここはスリランカ産の石しか置いてないから，スリランカじゃ取れないターフェアイトは置いてないって．えー？ターフェアイトはほとんどランカじゃないのー？？と思いながらも他のレアストーン，アレキサンドライトを勧められる．しかしここはリング作ってくれないっていうから，ここで買うコトはないなー．ちゅーコトでZAM GEMSに戻ってターフェアイトを購入し，さっきのデザインでリングにしてもらう．念の為にどこ産か聞いたら，ちゃんとランカだった．しかもターフェアイトはランかじゃないと取れないぐらいの言いよう．やはり事前調査がないとスリランカじゃ戦えないな…．
さて，本日のMUST ITEMはこなしたので，後はダラダラと．とりあえずフォートに行こうと思ったら，ZAM GEMSの人が車で送ってくれると．ラッキー♪ありがたく送ってもらおう．
明日のプッタラマ行きのバスを調べておきたいので，バスターミナルのあるペターで降ろしてもらう．うぉー，ここのバザールは活気がスゲー！！この人込みといろんなモノが混ざり合ったにおい．宝くじだか占いだか分からない紙切れ売ってる屋台の呼び込みの拡声器とか五月蝿すぎる（笑）．まさに「喧噪」という言葉がピッタリ．久しぶりだー，アジアのこの雰囲気．テンションもあがる～♪
バスターミナルに来てみたものの，行き先，乗り方，全然分からず（汗）．バスとターミナルの数が多すぎて自力じゃ目的のターミナルがとても探せない．そこら辺の人に聞きまくってプッタラマ行きのバスが発車するターミナルまでは辿り着いたが，途中で停まりまくるノーマルバスしかない．エアコン付きの快速インターシティバスに乗りたかったがしょうがない．明日は普通のバスで行くか…．一応，電車も見ておくかとコロンボ・フォート駅にも行ってみたが，時刻表の見方がサッパリ分からん…．
さて，時間はまだ15時．しかし暑すぎて喉がカラカラ．コロンボはそんなに観光スポットが多い訳でもないので，ヒルトンに逃げ込んでお茶でもしよーと歩いていたら，道ですれ違ったスリランカ人が話しかけてきた．まーそもそも話しかけてくる人多いんだけど，だいたいの人は「どこ行くんだ？」，「何するんだ？」っと商魂逞しさが露骨に見える．けどこの人は日本人だと分かると「ネイビーか？」って．いや，明らかにネイビーに見えないでしょ（笑）．
たわいもない話をしていて「これから海に行くつもり」と話したら「俺はタンカーのパイロットで海乗りしか知らない眺めのいいバーを教えてやる」って．あれれ，結局いつもの怪しい流れかよと思いながらも，喉がカラカラだったし時間もあったので，ビールもありかーと思いついて行ってみる．すると連れて行かれたのはホテルの屋上のバー．「ローカルの人しか知らないバーだ」って言うけど日本人観光客の先客がすでにビール飲んでますがな…．しかも隣の建物が邪魔で眺めもびっみょー．まー細かいコトは気にせず席に着くと，あれ？あんたどっかに向かってたけど一緒にビール飲むの？みたいな．
ここまできたらもう好きにしてくれ（笑）．なんでも軍で20年間働いてたらしく，名前はキャプテン・ウィーゲー．つーか自分でキャプテンって言っちゃうのか（笑）．一緒にビールを飲みながら家族の話をひたすら聞かされるが，そんなコトよりキンキンに冷えたビールがちょーウマい！！
とは言え折角なので，喉の渇きが癒えた後でスリランカ情報を色々収集．行くか悩んでいたバドゥッラ，やはり電車からの車窓がイケてるらしい．よって行くコトに決定！！しかしキャンディに行くという話をしたら，キャプテンの家が近くのマータレーにあるから泊まりに来いって．スパイスガーデン連れてって，カリーも食わせてやる，と．電話番号を渡されて待ち合わせ時間まで半強制的に決められてしまったが，流石に悩むなー．行くといろんな理由で金を搾取されそう．ただ家庭のカリーが食えるチャンスは捨てがたい…．まー，その日までに行くか決めればいいか．最悪，待ち合わせ場所に行かなきゃいいだけだし．
そしたら今度は土産に紅茶を日本の家に送ってやると言い始めた．しかも送料のRs.480だけくれれば，紅茶代はいらないし1kgも送ると．うわー，ちょー怪しい．絶対送ってくれないでしょーと思ったけど，日本円だと¥350ぐらいか…．泊まりに来いって言ってるぐらいだから少しは信用できるのかもしれないし，もしホントに送ってきたら面白いぞというネタの誘惑に負けてRs.500札を渡してしまう．つーかおい，釣りのRs.20返せって…．
なんだかんだで一時間程一緒に飲んで，そろそろ海に行くからと別れる．もちろんキャプテンはビール代も払う気無し．3人のビール代Rs.1000はワッキーと2人で割って，送料と合わせて1人Rs.1000（¥720）の授業料か（笑），
Colombo City Hotelを後にしてインド洋へと向かい，海沿いの道を南下する．海辺にはカップルがちらほら…，いや…，結構たくさんいるな…．よく見るとあちらこちらにカップルがいる．みんな相合い日傘をさしてイチャついているもんですげー目立つ．日よけと視線よけ，どっちだその日傘！！っちゅーぐらいイチャついてます．スリランカってあんま人前でそういうコトするイメージじゃなかったんだけどな…．
しかしゴール・フィエス・グリーンの周りは，カップル以外もスゴい人だ…．家族連れや友達同士とか集まりは色々みたいだけど，皆こんなに海に集まらなくてもいいだろ！ちゅーぐらい人がいる．でも泳いでる人はあんまりいない．水着を着ている人も皆無．みんな服のまま波打ち際で遊んでる感じなのはお国柄なのかな～．
まだ晩ご飯には少し早いかなぁ．と言うコトで，ベイラ湖までブラついてみる．しかし道に迷ってしまいウロウロしている間に結構いい時間になってしまった．疲れた，というか，体がダルい…．汗ダラダラかいた状態でビールを飲んだせいか，熱中症みたいなダルさ．ちょっちヤバいかな…．
これ以上歩くと明日の体調が心配なので，トゥクトゥクでまともなレストランに行って，今日は早めに寝よう．ということで向かったのはカリービュッフェのラジャ・ボジュン．体調悪いのにビュッフェか！（笑）．しかし流石にビールはやめとく．飲む気がしない．オレンジジュースがちょーうまく感じる．カリーだけで何種類もあるが，中でも蟹カリーがうまい！！しかし，お約束のように激辛（泣）．水牛ヨーグルトのカードも食べてみたが，これは苦手な人多いだろうなぁ．舌触りと後味がチーズみたいでかなり独特な味．しかし頭も痛くなってきてあんまりカリーを食えなかった．
ホテルに戻ってゆっくりとシャワーを…，ってここもお湯でないのか（泣）．
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