自転車って最高♪

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良く寝た~.やはり蚊帳は素晴らしい♪

流石に朝の7時半だとA/Cがなくても涼しいので,外のテラスで優雅にガイドブックを読んで今日の予定をプランニング.すると庭掃除中の宿のマスターがしきりに明日の予定を聞いてくる.「シーギリヤには行かないのか?」と.もちろん行くけど何か勧められると面倒だから,「う~ん,まだ決めてない」と適当に濁しとこう.

朝ご飯を食べに2Fへと上がるが,広々とした食堂に他の宿泊客の気配はなし.ここも泊まってるの俺らだけかなー?朝ご飯はというとメニューにはあるがランカスタイルはなぜかNGで,選べるのはウエスタンスタイルの卵の調理方法だけ.まぁ良くあるコトだ.激甘のスイカジュースを飲んで待っていると,出てきたベーコンエッグのベーコンがあまりにも小さすぎて笑ってしまった(笑).

さて,今日はここアヌラーダプラの遺跡巡り.昨日のうちに頼んでおいたレンタサイクルの到着を待ちながら用意を始めるが,それだけでじっとりと汗をかく.1台はすぐ出てきたが,もう1台がなかなかやってこない.無理してかき集めてる感じがするなぁ(笑).やっとこさ2台目も来たが,渡されたワイヤーロックは新品.もしやこの為に買ってきたのか?ちなみにレンタル料は1台Rs.300(¥220)とこれまた激安.

バックパックは無事1日預かってくれるとのコトなので,手荷物だけ持って.さ~出発!!

新市街を駆け抜け遺跡地区まで駆け抜ける~ってこりゃいい!!荷物を持たなくていいし,移動も速い.何より風が爽やかで快適すぎる.チャリ最高~♪

新市街を過ぎてしばらく走ると,建物がすっかりなくなり森林しかないジャングルのような景色になってきた.遺跡地区に入ったのかな?遠くに大きな仏像が見えたり,なかなかいい感じ♪

まず向かったのは,遺跡群の南端にあるイスルムニヤ精舎.ここはアヌラーダプラの遺跡の中じゃイレギュラーな寺院らしいが,かなり雰囲気がGOOD.寺院と池と緑のバランスがとてもいい.ちなみにスリランカの寺院は基本的に土足厳禁だが,裸足は痛いので靴下で砂利の上を歩き回る.靴下は捨てながら旅行するしかないな….

御堂の仏像は漫画みたいな顔しててイケてないけど,本堂の涅槃仏はちょーでけー!

しかし寺院裏の岩上から見る眺めが一番いい!生い茂る緑に360°囲まれ,街などの人工物が全く見えない.まるでジャングルに埋もれたアンコールワットやマヤ遺跡みたいだ.かなり壮観♪

岩から降りてくると池の横に菩提樹があったが,神聖な樹というよりはジモティの憩う木陰という感じで少々存在感が薄いかな….

つーか周遊券を買いに考古学博物館まで行かないと.ガイドブックの地図を頼りに自転車で向かうが,どうも地図があってないなぁ….気が付くと軍人さんが警備するゲートに来てしまい,「どこへ行くんだ?」と呼び止められる.こりゃー通行禁止エリアっぽいなーと思いながらも「museumでticket買いたいんだけど…」というと通してくれる.あれ?いいの?と思いながら一本道を進んでみるも,なんと着いた場所はスリー・マハー菩提樹….

思いっきり道間違えてるじゃん.軍人さんも教えてくれよ…と思いながら,聞いてみると周遊券がなくても入れるというので先に見ちゃう.と言っても周遊券とは別にチケットRs.200(¥140)が必要だけど.

おぉ~,この菩提樹はデカい!でも日本の大木みたいに太い幹がドーン!ではなく,横に大きく広がっているのであまり樹齢2000年という気はしない.そして菩提樹の周りは熱心にお経を読んでる信者でいっぱいだ.さらに裏側に回ってみると流石の菩提樹も棒で支えられているが,支える棒すら金色に装飾されていてちょっと豪華.しかし俺らが軍人さんのゲートを通って入ってきた入り口とは別側に,靴置き場と男女別の入り口を完備したゲートが….やっぱ裏口から入ってきちゃったのか….

再び裏口から自転車に乗って,軍人さんに道を聞きながらようやく考古学博物館に到着.フェンスに囲まれてむしろ軍事施設じゃないか?と思わせる建物だが,無事,周遊券もゲット!!

次に目指すはルワンウェリ・サーヤ大塔.途中,バサワックラマ・ウェワという貯水池の横を通るが,遠くに水牛の群れも見えて綺麗だな~.と思ってたらルワンウェリ・サーヤ大塔もまた裏側に着いてしまった….

裏側からは入れないので,ぐるっと回ってちゃんと正面から入場.しっかしデカい….デカ過ぎだろ?完成当初は倍の高さだったなんて意味が分からない.しかも白が眩し過ぎてダーガバ(仏塔)を直視できません!ただダーガバの周りを360°ぐるっと回ってみたが,代わり映えはしないね~.ダーガバの中には入れないけど,どうなってるんだろう?? しかし暑い.聖域はNo Hat & No Shoesなもんで,石畳の暑さと直射日光がツラい…(汗).とりあえず色々な感覚がおかしくなる場所だ.

スゴい喉が渇いたので,wood appleジュースで一休み.うーん,相変わらずトマトジュースを柑橘っぽくした不思議な味だ….

ちょっと早いが,昼飯にしよう.市街地まで戻るのは面倒なので,ちょっと高いかもしれないけど遺跡地区にあるホテル,ティッサウェア・レストハウスに行ってみる.ずいぶん人気がないが,ランチはOKだと.ここも宿泊客いなさそー.とりあえずバナナシェークがうまい!ここはまだ冷えてる方だけど,もっとキンキンに冷えたのが飲みたいなぁ.

しばらくしてカレー出てきたが,いっぱい出てきた!!聞いてみると,お決まりのダールにブリンジョー(茄子),カボチャにチキン,それに何か繊維質の野菜.みんなカリーだ♪全部まぜまぜして素手で頂きます.いつも通り何かが辛いんだが,混ぜちゃってるし何が辛いか分かりません….とりあえずシャケフレークみたいなココナッツサンボルが辛いコトは確かだな.デビルフィッシュは干物みたい.でもカボチャのカリーは甘くて幸せだ.これで2人でRs.1640(¥1,200)なり.しかしホテルのマネージャーが俺らのガイドブックに興味津々で,貸してあげたら食事の間中,ずーっと読んでた.

日陰で涼んでまったりしてきたが,日焼け止めを塗り直して北部の遺跡へと出発.まずはガードストーンがイケてるというラトゥナ・プラサーダを目指す.しかしまたもやガイドブックの地図が当てにならず,道がサッパリ分からない.もうチャリで適当に走るしかない.しかし道はだんだん野に帰って行く….

右往左往したあげく,巨大な案内板を発見.助かった….つーかガイドブックの地図と全然違うじゃん(泣).

象のいない象の池の脇を通り,ようやくラトゥナ・プラサーダへと到着.お~,これが噂のガードストーンか.確かに彫りが深くていい感じだ.でも遺跡自体も森の中に忘れ去られた宮殿といった雰囲気でなかなかいいじゃ~ん.

お次ぎはムーンストーンを見に,クイーンズ・パビリオンへ.こっちは王妃の建物跡らしいが,遺跡の雰囲気はさっきのラトゥナ・プラサーダと良く似てる.肝心のムーンストーンは大きく彫刻もくっきりしてて綺麗.しかしムーンストーンの後ろの階段も結構いいので,その間にフェンスを作らないでほしかった….

その後アバヤギリ大塔の横を通るが,こりゃ~デカい!!なんと午前中に見たルワンウェリ・サーヤ大塔より大きいのか!!しかも上に工事中の人が豆粒のように見えるので,余計大きく見える.こっちは茶色い煉瓦作りのようだが,真っ白なダーガバよりは歴史がある感じがして好きだなぁ~.

暗くなる前にダンブッラまで移動するにはそろそろ宿に戻りたい所だが,クッタム・ポクナにも行ってみよう.サクッと見て戻ろうと思ったら,またもや道に迷う….西洋人カップルに出会ったので場所を聞いてみるが,向こうも一時間ぐらい彷徨ってて道が全然分からないって.

彷徨うコトしばし,またも巨大案内板に救われて無事到着.クッタム・ポクナは別名Twin Pondsと言う2つの池からなる沐浴場だが,池の大きさがだいぶ違うのでTwinというよりはBrotherかな?沐浴場は彫刻も少なくわりとシンプル.う~ん,もうひと頑張り欲しいな.

そろそろいい時間なので宿へと戻り始める.新市街に向かってチャリをこいでいると,途中,警官っぽい人に呼び止められる.あれ?ここも進入禁止エリアだったか??と思っていると「遺跡は全部見たのか?」って.予想外の質問に若干戸惑いながらも軽く流そうとしたのに,あれは?これは?としつこく聞いてくる.「全部見たから戻るトコだ」って言っても人の話を聞きやしない.しまいには「Good Pointを教えてやる」って言い始めるが,聞いてみるとここから2kmも離れてるじゃん.「場所を教えてやるからガイドブックを出せ」って言うけど行く時間がないんだって….その後も数々の「行ったか?」質問に答え,ようやっと俺らの遺跡達成率を理解してくれて帰って良いと解放された.悪気はないんだろうけど,親切なんだか話し好きなんだかイマイチ分からん人だった….

ちゃんとこんだけ見て回ってるって.

宿に戻り,これからダンブッラに行って明日シーギリヤに行く話をすると,シーギリヤの近くにある宿を勧められる.早朝のシーギリアはとてもいいが,ダンブッラからシーギリヤに向かうバスは朝は込むので1~2時間かかると.知り合いの宿があるから,今電話すれば安く泊まれるって.確かに朝のシーギリヤはいいかもしれない.でも話を聞いていると,お勧めの宿はそこそこシーギリヤから遠く,トゥクトゥクがないと全く移動できなさそう.と言うコトで,朝のシーギリヤは採用しつつ,お勧めのホテルは却下で!!今夜はダンブッラ泊はやめてシーギリヤの近くに泊まることにしよう.

バスターミナルまではトゥクトゥクでRs.60(¥45).コロンボよりだいぶ安い.

ここアヌラーダプラからひとまずダンブッラへ行き,バスを乗り換えてシーギリヤへと向かう.

ダンブッラ行きのバスも無事インターシティをゲットできて一安心.結構すぐに発車したが,最初から満席状態なもんでバックパックが邪魔で足すら動かせない.寝るにはちょっと厳しい状態….しかしたまたま隣に座ったスリランカ人が大阪のJICAで1年間働いていたという人で,津波やスリランカの話で盛り上がる.

外が綺麗な夕暮れ模様になる中,予定通り1時間半程でダンブッラに到着.JICAの彼はこれが通勤バスらしく,しかもシーギリヤの手前にある家まで帰ると目的地も近い.と言うコトで同じバスに乗り換え,シーギリヤへと向かう.ダンブッラでの乗り換えはバスも多く分かりづらかったので助かった.

今度はローカルなバスで,乗り込むとすぐに発車.途中でJICAの彼と別れるが,気が付けば日も落ちて外はだいぶ暗い.しかも街灯がない.ダンブッラから30分程でシーギリヤの近くまで来たが,バスのあんちゃんがホテルが決まってるならそこで降ろしてやるというので適当なホテル名を言って降ろしてもらう.しかし外はもう真っ暗だ.

最初に覗いてみたFlower Innは,A/CもHot Waterもない安宿系だが,シーギリヤ・ロックまで歩いて行ける近さなんで,ま~いいかなと決めちゃう.朝飯付きで一泊Rs.2000(¥1,500)ちょっととお値段もお安い.宿のおばちゃんは英語が通じなくて,英語ができる娘がもう少ししたら帰ってくるというのだけがちょっと心配だけど….

せっかく近いんだからと夜のシーギリヤ・ロックに行ってみる.しかし途中で警備員に止められてしまい,あまり近くまでは行けない.そもそも暗いのでもうシルエットぐらいしか確認できないが,この距離から見てもだいぶデカいぞ(笑).その暗闇の中を何か光るものがたくさん見えるぞ?と思って目を凝らして見ると,なんと蛍だ!!すげ~いっぱいいる.けど蛍って水が綺麗じゃないとダメじゃなかったっけ??

戻ってきて,宿の近くの店で晩ご飯.なんとラッシーを置いてる怪しい店だが,冷えてないマンゴージュースはちゃんとうまい♪チキンカリーとヌードルを頼むと,珍しく「カリーはスパイシーなのとそうじゃないのどっちがいい?」と聞いてくれた.折角なのであんまスパイシーじゃないのにしてもらうが,出てきたカリーは単にしょっぱいだけ.具のチキンはうまいけど,カリーとしては失敗だ….一緒に出てきたケキリ(瓜)のカリーは繊維質がスゴい固くて飲み込めないし,ヌードルもネチョネチョでうまくない(泣).隣の西洋人カップルがメニューにないビールを飲んでいたので真似してビールにありつけたのが唯一の救いか….しかし本来は出しちゃいけないのか「誰かきたら瓶は隠せ」だって.

さて,まだ21時半だが,今日は明日に備えて早めに寝よう.