ブルガリアンは優しい，と思う…

今日でルーマニアはお別れ．ブルガリアへと向かう．でも電車はお昼発なので，午前中はブカレストをぶらぶ～ら．

なのに，こんな日に限って，無駄に，天気がいい…．こんな天気いい日は初めてだよ…．

北駅で昼メシを買い込んで，ブルガリア行きの国際線に乗り込む．

今日の目的地はブルガリア人にも人気の観光地，ヴェリコ・タルノヴォ．道のりは電車で6時間半…．

ヴェリコ・タルノヴォへの列車 »

陽気なおばちゃんズと一緒のコンパートメントだったけど，ワッキーのキャンディをネタに無難にやり過ごす．

そして，国境を，越えたーーー！！電車とはいえ，ちゃんとパスポートを回収されて出国・入国スタンプ押してくれた．とはいえ，両方ともEUだからハンコは味気ないけど．

おばちゃんズとは，ブルガリアの最初の駅，ルセでお別れ．でも俺らはまだまだ乗り続ける．

隣国とはいえ，ブルガリアはルーマニアとはちょっと雰囲気が違う．人はロシア人っぽくて，電車は駅の停車時間が長い．街は工業系の雰囲気で，木が多くなった．でも天気が良くて，寒さはかけらもない．

んで，途中からブルガリア人の若者4人組が同じコンパートメントに乗り合わせる．一人は日本に来たことがあるみたいで，英語をしゃべる．「ナナって数字でしょ？バナナみたいで覚えてる」っだって．でも肝心の数字は「Eightだっけ？」って，おい…．

話を聞いてると，なんと今日はブルガリアの独立記念日で，しかもヴェリコ・タルノヴォに大統領がくるらしい．え？それって人がたくさん来ちゃって，ホテルの空きがヤバくね？と，ちょっと不安に…．あとヴェリコ・タルノヴォで何かのイベントがあるらしくて，彼らのうちの一人が連れて行ってくれるって．しかしブルガリアとルーマニアは仲が悪いのか，「ルーマニア人は冷たい」とかすごい文句言ってた．

オススメ料理とか，いろいろ聞いていると，ヴェリコ・タルノヴォ駅に到着．

ついでだから次の目的地プロヴディフまでの切符を買っておこうと思ったら，ここでこの旅行最大の大問題が発生（汗）

なんと現地通貨のLv（レフ）がない！！

そりゃ入国したばっかりだから当然でしょ，って，両替する場所がないのさ！！国際線に乗って初めて降りた駅だというのに，両替すらできないとは…．ユーロは持ってるけど，駅じゃ使えないって言うし，駅の周りにも見えてる範囲に店らしきものは何もない．これはマズい…．街中で両替しようにも，その街中に行くバスにすら乗れない…．

こ，これは，街中までどんだけあるか知らないけど，歩いて行くしかないか！？と覚悟を決めて歩き始めると，電車で一緒だったアンチ・ルーマニアン・ブルガリアンが俺らの行動を不信に思い引き止める．「バスはこっちだぞ？」と．「バスに乗る金がないので歩いて行く」と事情を話すと，「それならバス代ぐらい出してやる！」と，なんと街中までのバス代を恵んでくれた（泣）．なんと優しい人達だ…．ビバ！ブルガリア！！

街の中心に着くと，なんと一緒に両替屋も探してくれる．しかし7時も過ぎているし，どこも開いていない．ホテルの支払いどうするか？と不安になるが，ブルガリアン達はなんかソワソワ．どうやらさっき言ってたイベントが始まる時間が近いようだ．俺らは金を調達しなきゃいけないし，ホテルも探したい．むしろ置いていってくれって感じだったが，彼らはどうしても俺らをイベント会場に連れて行きたがる．結局，断りきれずに重いバックパックを背負ったまま，ドコをどう歩いているのかすら分からずに，どんどん人込みの中へ連れていかれるコトに…．

日も暮れてあたりが暗くなってくると，ようやくそのイベントが始まった．もう何が何だか分からないけど，遠くの丘の上の城のライトアップとか花火とか，確かにキレイだー．しかし，とんでもない人込みなんですけど（汗）．全く身動き取れないし，バックパックが重い…．

突然，ズダダダダダダッ！！とドコかで機関銃がけたたましく鳴り響く！！！うぉー，ちょービビった…．すぐ真後ろの建物の2Fで打ちまくってる．本物の機関銃かよ…．薬莢がキンキン落ちてる音まで聞こえてくる．すると近くで人が倒れこんだり犬の叫び声が！？アハハ，機関銃の音で犬がパニクって暴れまくって，リードつけたまま飼い主を引きずってエラいコトになってる．

いやー，祭もやっと終わった．もう9時じゃん…．結果的には良かったけど，荷物も重いし大変だった…．最後は彼らに変な門のところに連れて行かれて，写真を撮ってくれと．どうやらカメラを忘れたらしい．俺らのカメラで撮ってどうするんだよ？と思ったら日本に帰ってからスカイプで送ってくれと．インターネットってすごいね…．